- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775941690
感想・レビュー・書評
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2024年2月9日読了。
●P23
アメフトの名コーチ/ビル・ウォルシュ
「自尊心が傲慢さに変わり、自己主張が頑固さに
変わり、自信が無謀さに変わる」
●P114
ロックフェラーはのちにこうも述懐している。
「傲慢になるのを恐れていた。人がちっぽけな
かりそめの成功に天狗になり、見方が歪み、
自分を見失うのはなんとみじめなことだろう!」
そうなると狭量な自己満足に陥って、健全な見方
ができなくなり、現実、真実、そして周りの世界
が歪んでしまう。
●P133
成功というものは、なぜこんなにも短命なのだろ
う? もちろんエゴのせいだ。劇的な転落を遂げる
にせよ、じわじわと落ちていくにせよ、それはい
つでも起こり得るし、自業自得のことも多い。
私たちは学ぶのをやめ、聞くのをやめ、
大事なものを見失う。
自我と競争の犠牲になってしまう。
大事なことは、自分に酔わず、偏見をもたず、
秩序を保ち、目的意識をもつことだ。
そうすれば、成功や称賛に伴うエゴやプライドを
打ち負かすことができる。
★P140
アリストテレスがこう述べている。
「徳や鍛錬を積まずに、幸運の果実をきちんと
実らせるのは難しい」
●P166
「不安と野心が組み合わさったとき、
物事に「ノー」と言えなくなる」
★P169
自分の仕事が異常に重要だと思い始めたら、
それは精神が病んでいく兆候である。
バートランド・ラッセル(イギリスの哲学者)
★182
君がいったん自分のフィールドで成功を収めると
責任のあり方が変わってくる。
何かを実際に「する」時間がどんどん減り、
決断を下す時間がどんどん増える。
それがリーダーというものの特徴だ。
この転換を遂げるには己のアイデンティティを
見直し、修正する必要がある。自分がそれまで
やっていた仕事の、面白くやりがいのある部分を
ある程度あきらめることも必要だ。
それはつまり、自分が得意だと思っていた分野に
ついても、ほかの人のほうが向いているとか専門
知識があるとかいうことを受け入れるということ
でもある。少なくとも、潔く他人に任せたほうが
時間の節約になる。
●P208
成功を維持するには自分を律する必要が
あるということだ。
●P210
「大きな野心を抱く者は幸福を求めていたのに…
代わりに名声を得るのだ」
★P222〜223
ワシントンポストカンパニーのキャサリンと
ウォーレン•バフェットの話
★P234
▼刑務所からのマルコムX
▼ジェームズ •ボンドの生みの親、
フレミングは療養中に「チキチキバンバン」
★P244
▼「成功とは心の平穏のことだ。
理想の自分に近づこうとできるだけの努力は
した、と心から納得できたときに、
その境地に達することができる」
▼「野心とは、自分の幸福を他人の言動と
結びつけることだ……健全な心とは自分の幸福を
自分自身の行為と結びつけることだ」
★P255
人間性が損なわれるだけで、
人生そのものが損なわれる。
マルクス・アウレリウス(ローマ皇帝)
★P269
自分の基準で自己評価する人は、世間の称賛こそ
成功の証だと思っている人とは違い、スポットラ
イトに執着しない。
長い目で物事を考えられる人は、つかの間後退を
迫られても自分を哀れまない。チームを大事に
する人は、自分のエゴをしまい込み、仲間と成果
を分け合うことができる。
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健全な自信や謙虚な姿勢をどれだけ客観的に捉えて、自覚できるか。最近の自分への大きな戒めとなった。