アノマリー投資 ――市場のサイクルは永遠なり (ウィザードブックシリーズ 204)
- パンローリング (2013年3月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775971710
作品紹介・あらすじ
いかなるときでも、株式市場の方向性を予測するのは、不可能とは言えなくとも大変難しいものだ。しかし、市場に明確で予測できる周期的なパターンがあることもまた事実である。簡潔で良識ある指針を示す本書では、過去50年にわたって開発と洗練を重ねて、時の試練に耐えてきた最高の指標やパターン、季節性をまとめている。また、経済の長期的な好況と不況のサイクルを説明するだけでなく、1年のうちでトレードに最適な時間や日、週、月を含めて、短期的な傾向も取り上げているほか、85%以上の期間で市場に勝つと証明された、実行しやすい戦略の使い方を示す。その他、大統領選挙の周期性、「サンタクロースラリー」、最高の半年戦略など、イベントに触発されたサイクルやパターンのなかでも信頼度が極めて高いものを数多く説明。戦争、平和、インフレ、政治変動などを含めて、重要な外的要素が市場に及ぼす長期・短期の影響を徹底的に調べ上げている。
感想・レビュー・書評
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「新たな強気の長期トレンド期間に入るのは、いつも戦争が終わり、戦後のインフレが始まってからのことだった。」→ウクライナ、ロシア
アメリカの大統領選挙の周期と相場の反応の一貫性詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
米国株のアノマリーについてまとめた本。
まぁ復習程度、かなぁ。そこまで目新しいアノマリーもなかった印象。 -
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のアプローチ方法はなんとなく分かるレベルだけれど、この本は双方の視点を混ぜているイメージ。過去の豊富な米国での事例(大統領選挙や、トリプルウィッチング(株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引の満期日))を外部環境の視点を混ぜつつ"いつ売るか"を説明している。投資経験が豊富で米国のインデックスファンドをやっている人ならハマると思います。
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内容としては他に類書が少ない貴重な本。統計データを緻密に分析していて参考になる。ただし繰り返しの言い回しが訳文ということもあってかまだるっこいと感じることも多かったので、マイナス1。
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最高に勉強になった。6章読めば十分だけど。
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アメリカの株の季節性の紹介。親子二代に渡ってそれに関するレポートを出し続けている。
基本は大統領選挙の前年と当年が強く、8-10月に買って5月に売ると言う定石。ただ効きにかんしては変動あるいは早期化しているらしい。
またクリスマスラリー、休日前後の変動幅拡大をあげている。 -
アノマリー投資・・・
何十年という過去を振り返ってみると・・・
マーケットには年月や、季節に現れるクセがある・・・
毎回まったく同じ、というわけではないけども・・・
こんな風になりやすい、という傾向があったりする・・・
アノマリー・・・
あくまでクセ・・・
あくまで傾向・・・
必ずそうなる、なんてことではない・・・
でも・・・
そういうクセを知っていると・・・
それを基に、他者と違った動きが取れ、差をつけれるかもしれない・・・
先の見えない未来を・・・
僅かばかり照らすことが出来るかもしれない・・・
もしかしたら未知ではなく、既知にできるかもしれない・・・
それによってリターンを高められるかもしれない・・・
この本は米国株式について・・・
まぁ日本株は米国株の影響受けるから、もちろん日本株の参考にもなる・・・
第5章からが主だったパターンの話になる・・・
ので、そこから読んでもイイ・・・
有名なNYダウの大統領選挙の4年周期のパターン・・・
大統領選挙の翌年が一番リターンが良くなく、悪いこともチョクチョク起こる・・・
中間選挙の年と合わせて、この2年は伸びを欠くことが多い・・・
一番上昇しやすいのは大統領選挙の前年・・・
大統領選挙の年と合わせてこの2年は良好なリターンを得やすい・・・
ということは中間選挙の年、株が下がっているようなら、仕込んでおきたい・・・
次は月ごとの季節性・・・
月で分けると・・・
11月から4月は最高の6ヶ月であり・・・
5月から10月というのは最悪の6ヶ月である・・・
さらに本来なら最高の6ヶ月なのに、下がっているようなら警戒が必要・・・
逆に最悪の6ヶ月なのに、上昇しているような強気到来、というように使うこともできる・・・
等々・・・
使ってみたくなるコネタが満載・・・
過去数十年の分析の結果なので、参考にはなるはず・・・
あくまで、クセである・・・
毎回同じ結末ではない・・・
が・・・
『過去によらずして、未来を判断する方法を私は知らない』し・・・
『私は歴史を指針として使うのだ』・・・