- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776207252
感想・レビュー・書評
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昨今の情勢をより的確に見極めるべく、切り口が面白そうと手に取ってみる。
日本人の日本人による日本人のための話では見えてこなかった、様々なものが見えてくる。
アメリカからはこう見られており、その背景に隠された事実はこんなものがあるんだなぁ~と、目からウロコな場面も多々ある。
特に昨今の政治情勢は、そんな冷ややかな目で見られてるのね、と改めて危機感が募る。
しかし、そうした中でもちゃんとした地道な努力を積み重ねていけば、日本の未来はきっと明るいな、という希望も垣間見れる。
イマを生きる人には読んでいただき、今後の自分の行動、その先にある世界を一緒に考えていきたい一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「国の安全をアメリカに委ね、ディズニーランド状態を謳歌してきた時代」と今の世相を揶揄する田原総一朗氏の苛立ちが良く現れている。
ケビン・メァ氏は、実は奥さんは日本人だったという・・・本論とは関係ないが・・・という事は、日米両方の視点で中立的に現在の極東地域の政治情勢を見ているかもしれない発言が、随所に見られる。
田原氏の例の攻撃的というか、単刀直入過ぎる「疑問符」の相手への突っ込み調の口調(文章)が、却ってリアルに聞こえるので面白い。
沖縄基地問題・北朝鮮情勢・中国の脅威・TPPでの日米の立ち位置の違い等々、「なるほど」と頷ける点が多い。
只、気になるのは、この対談を通じて読者に伝えたかったのは何なのか。多少、その意図が読み取れなかったのは自分だけだろうかと、ふと思ってしまった。
著者2人の知識と情報力の披露合戦で、結局の所、巷間伝わっている事との隔たりは左程発見できず、まあ、こんなもんか・・・だった。
入門用としてはお勧めの本である事は確か。