心が強い人はみな、「支える言葉」をもっている

著者 :
  • アスコム
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本棚登録 : 204
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776212089

作品紹介・あらすじ

簡単には折れない心を保つためには、支えるものが必要です。
それが言葉です。
傷つき、くじけそうになりながら、それでも前を向きたいあなたへ、30個の言葉を贈ります。
1日ひとつ、言葉を心に刻む、30日のレッスンをはじめましょう。
本書では、心を支え、強くしたいシチュエーションごとに、ぴったりな言葉30個を選びました。
たとえば、「自分に自信が持てず、心が折れそうなとき」には、こんな言葉。

「これでいいのだ。」
赤塚不二夫

歴史的ギャグ漫画『天才バカボン』に出てくる、バカボンのパパの決めぜりふですね。
「失敗してしまった。なんて自分はダメなんだ......」と思い悩んでいたとしても、バカボンのパパだったら「これでいいのだ」と肯定してしまうでしょう。
さっさと次の行動に移るはずです。
しかも、バカボンのパパのめちゃくちゃぶりを見れば、自分の失敗なんてありふれたつまらないものに思えてきます。
「これでいいのだ」と言うと、勢いがついて先に進める。
自分を肯定し、状況を肯定して前に進むのです。
肯定するからエネルギーが出ます。そ
して状況を好転させていくことかができます。

このような解説とともに、一日ひとつ言葉を刻む「齋藤式」言葉のレッスンです。
たとえば・・・

レッスン1日目
まわりの評価を気にして疲れてしまったとき
「なまけ者になりなさい。」
水木しげる

レッスン3日目
誰も自分をわかってくれないと感じたとき
「世の人は われをなにとも ゆはばいへ わがなすことは われのみぞしる」
坂本龍馬


レッスン11日目
誰かのせいにしたくなったとき
「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」
茨木のり子

レッスン13日目
個性という言葉にちょっと疲れたとき
「みんなちがって、みんないい。」
金子みすゞ

レッスン20日目
感じの悪い人に仕返しをしたくなったとき
「いじわるされるたびに しんせつにしてやったらどうだろう。」
藤子・F・不二雄

レッスン27日目
何が自分の幸せなのかわからなくなったとき
「一生の間に一人の人間でも 幸福にすることが出来れば 自分の幸福なのだ。」
川端康成

レッスン30日目
自分のすべきことがわからなくなったとき
「けれどもほんとうのさいわいは 一体何だろう。」
宮沢賢治

どんな技術でも30日間あればかなり上達するように、心も強くすることができます。
この本の中に、かならず、あなたにぴったりの言葉があるはずです。
それは、先人たちからあなたへの贈り物なのです。

感想・レビュー・書評

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  • 言葉それぞれより、その解説の中の文章に心に来るものがたくさんありました。

    藤井聡太さんのインタビューや、幸福の7ヶ条、リスクの計算など気づきがたくさんありましたが、1番心に残ったのは最後の世阿弥の言葉の解説です。

    現在の私は何かの初心者。
    下をみて、もっと成長してほしい、など思ったらそれは慢心。
    このようなワードに最近よく出会います。
    これは今の自分に必要な考え方なんだなって強く思いました。肝に銘じて4月を迎えたいです。

  • 様々な偉人の言葉が、その人の生き様と照らし合わせながら語られていて、印象に残った。
    自分を支えてくれる言葉を大切にしていきたいと感じることができた。

  • なかなか読後感が良かった。どの言葉も響いた。

  • 評価が高い自己啓発本やビジネス書は海外の方の著作が多い(作者は日本の方でも、引用される偉人や事例は海外のものが多い)印象だったのですが、本書はみな日本人の言葉で、自分と地続きに生きてきた人たちの言葉ということもあり、海外の偉人の言葉よりもより自然と自分の中に染み込んで来るように感じました。
    多くの人がこの本を読んで、生きづらさや不安から脱する一助としてくれたらと思いました。

  • 齋藤先生の本もかなり読んでます。少しお腹一杯かなぁ?

  • 第1章

    くじけそうなとき

    1日目

    まわりの評価を気にして疲れてしまったとき

    なまけ者になりなさい。

    水木しげる

    3日目

    誰も自分をわかってくれないと感じたとき

    世の人は われをなにとも ゆはばいへ わがなすことは われのみぞしる

    坂本龍馬

    5日目

    何もかも嫌になり、孤独にさまよい歩きたくなったとき

    どうしようもないわたしが歩いてゐる

    種田山頭火

    7日目

    自分に自信が持てず、肯定してほしいとき

    これでいいのだ

    赤塚不二夫



    第2章

    背中を押してほしいとき

    10日目

    やらない理由を探し始めたとき

    やってみなはれ。

    鳥井信治郎

    11日目

    誰かのせいにしたくなったとき

    自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ

    茨木のり子

    12日目

    自分のことばかり考えそうになったとき

    かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂

    吉田松陰

    13日目

    個性という言葉にちょっと疲れたとき

    みんなちがって、みんないい。

    金子みすゞ



    第3章

    成長したいと願ったとき

    14日目

    勉強なんて意味がないと感じたとき

    活用なき学問は無学に等し

    福沢諭吉

    16日目

    人任せにしておけば楽だと思ってしまったとき

    いろいろむつかしい議論もありませうが、 私が一身にかけて御引受けします

    西郷隆盛

    17日目

    部下や後輩をどう指導すればいいかわからなくなったとき

    やってみせ 言って聞かせて させてみて 褒めてやらねば 人は動かじ

    山本五十六




    第4章

    人付き合いに悩んだとき



    20日目

    感じの悪い人に仕返しをしたくなったとき

    いじわるされるたびに しんせつにしてやったらどうだろう。

    藤子・F・不二雄

    21日目

    人の短所ばかりが気になりイライラしてしまうとき

    丸くとも 一角あれや 人心 あまりまろきは ころびやすきぞ

    江戸時代のことわざ

    23日目

    意見の違う人と戦いたくなったとき

    和を以て貴しとなす

    聖徳太子

    24日目

    「あいつは気楽だよな」と妬みの気持ちが起きたとき

    呑気と見える人々も、 心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする。

    夏目漱石



    第5章

    道に迷ったとき

    25日目

    周りの意見に流されそうになったとき

    自分自身でおありなさい。

    中原中也

    26日目

    苦しくて、希望を失いかけているとき

    闇があるから光がある

    小林多喜二

    27日目

    何が自分の幸せなのかわからなくなったとき

    一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば 自分の幸福なのだ。

    川端康成

    30日目

    自分のすべきことがわからなくなったとき

    けれどもほんとうのさいわいは 一体何だろう。

    宮沢賢治

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000057498

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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