銅版画家の仕事場

  • ビーエル出版
4.08
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本棚登録 : 65
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776400844

作品紹介・あらすじ

ぼくは、こどもだったころ、冬になると銅版画家であるおじいさんのところによばれて、年に一度のスタジオセールのお手伝いをした。少年とその祖父を案内役に、絵を描き、原画を彫り、プリントする手順について、わかりやすく説明した絵本。

感想・レビュー・書評

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  • アーサー・ガイサートは、アメリカの銅版画家。
    絵本「デザートタウン」「リバータウン」を読み、絵心がない私でも、この方の絵はどこか独特なところがある、きめ細かな線、落ち着いた優しい色合いは何なのだろう…と感じていた。調べたところ、「銅版画」であることを最近知った。
    ※銅版画は凹版画のひとつ。銅版画でしか表現し得ない点や線、マチエール(肌合い、質感)がある。(ネットより)

    本書は少年とその祖父を案内役に、ガイサートが自分の仕事を紹介したもの。銅版画の制作工程がよく分かる。やってみたくなる。
    この絵本、よく考えると面白い。
    仕事や作業場、また少年と祖父が作る銅版画絵そのものを、「"銅版画"で描写している」ってことが。画中画というのかな…面白く感心してしまった。

    この少年の大事な仕事は、刷り上がった版画に色を塗ること(後から色を塗ることも初めて知った)。
    単調な仕事だから、ぼーっとしてあれこれ考え事をしてしまう、それは絵の中をさまようということ。
    帆船でホーン岬を周ったり、気球に乗って自分の町を見下ろしたり、深海ダイバーになったり、ジャングルにも行ったとか。夢がある。そのガイサートの絵も見事。
    こんな素敵な絵に色塗り作業をしていたら、絵の世界に行ってしまうだろう。やるなら私も色塗り担当がいいな。

  • 『コブタをかぞえて I からMM』と『銅版画家の仕事場』と楽しそうな子豚たち。|tonami|note
    https://note.com/tonami_bonjour/n/n3ef002462db5

    アーサー・ガイサート:本・絵本:百町森
    https://www.hyakuchomori.co.jp/book/author/geisert/

    銅版画家の仕事場 | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/book/4776400847/

  • **********
    「職業紹介」に。

  • [墨田区図書館]

    先日読んだ、「ふわふわブイブイ気球旅行」から借りてきた同じ著者の本。

    この方自身の特徴ある絵は、数冊読んで、その著者紹介を読むことで、「どうやら銅版画家として描かれているからのようだ」ということが判明してきたところにこの本も発見。もしかしたらご自身の紹介かとおもったけれど、おじいさんと孫?の"銅版画家"としてのある日常を切り取った、物語風の絵本。でもきっと、このおじいさん、もしかしたら孫こそがご自身の実際の歴史なんじゃないかな?読者との距離を縮めようとしてではなく、自分の幼少期を描いている気配を感じた。

  • おじいさんとぼくの、年に一度の大仕事、年末大売出し。
    どちらかが欠けても仕事にならない。
    おじいさんとの信頼関係や流れる時間、この工房の漂う空気感がたまらない。
    プレス後の紙をめくる瞬間の、おじいさんの眉間のシワや口角、ぼくのワクワクした表情も共感。
    本棚に保存版がほしい。

  • 興味深いお仕事場。

  • 06152

  • その名の通り、銅版画家の仕事場や仕事が事細かに紹介されている。この絵本の繊細な絵は、すべて銅版画というのが素晴らしい。

  • 銅版画家の仕事場と刷り方を描いた作品。
    とても興味深い!!

    銅版画への色付けは新人の作業なんですね!

    最後の『銅版画のできるまで』がひじょうに興味深い☆

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