- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776400875
感想・レビュー・書評
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ガブリエル・バンサンは2000年に亡くなりましたが、彼女の残した絵本、デッサンは多くの人に愛されています。彼女の作品に触れ、国内での多くの出版に携われた、絵本作家の今江祥智さんを始め、落合恵子さん、酒井駒子さん、訳者のもりひさしさん、多くの方のガブリエル・バンサンへの思いが綴られています。
ガブリエル・バンサン 本名 モニック・マルタン
1928年 ブリュッセル生まれ
1946年 美術アカデミーにて絵画を学ぶ
1974年 「アンジュール」
1981年 「くまのアーネストおじさん」シリーズ
2000年 永眠
「私の絵本が、こんなにもたくさんの子供たち、そして大人たちに読まれていることを知るのは、私にとってとても大きな幸せです。日本にこんなにたくさんの私の友達がいるということは、とても大きな幸せです。あちこちの書店や家庭、そして・・・・・・あなたの心の中に」(飛ぶ教室 1994年夏号)
彼女と日本との関係は特別であったようです。姉テレーズ・マルテンの言葉にもあったように、日本人のもつ、もののあわれ、慈しみ、といった細やかな感情を理解する文化が、彼女の作品と多くの共感をもたらしたのか。
「一冊の絵本が人の心をとらえ、魅力にあふれ感動的であるのは、そして、作者と読者(子供であれ大人であれ)の間に、コミュニケーションが成り立つのは、それが”楽しみ”のために描かれているということです。自分のために喜びをもって描くと、子供、(読んで聞かせる)大人は、この喜びを感じとります」
彼女の技術とこのような思いゆえ、大人の我々も心を揺さぶられるのでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ガブリエル・バンサン(本名:モニック・マルタン1928-2000) が遺した作品群が、今も世界中の人々に深い感銘をあたえ続けている。さりげないデッサン風の線の一本一本が、心の奥に響きわたり、心ゆさぶられてやまない翻訳家、作家、イラストレーター、ジャ-ナリスト、女優、弁護士らがエッセイに寄せたバンサンへの想い、バンサンゆかりのベルギ-を訪ねた手稿と記録写真、現実的な暮らしに危うさを抱えながら、常に優しさを忘れなかった妹モニックを偲ぶ姉の手記にふれ、より身近となったバンサンの存在を感じる。
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バンサンの生い立ちや作品、バンサンに寄せる思いを もりひさし さんなどがまとめられています。
じっくりと読みました。
わが家にもバンサンの本が3冊あるので、久しぶりに読み返しました。 -
ガブリエルさんのファンなら 絶対買って
自分の本棚に永久保存です。 -
絵本作家としてのガブリエル・バンサンを知ることのできる一冊。