- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776406198
作品紹介・あらすじ
年のいった夫婦には子どもがありませんでした。大きな満月の夜、外へでるとまるで月のしずくのような雨がふたりにふりそそぎました。雨があがったとき草むらの中にふたりが見つけたのは…。かけがえのないものへの惜しみない愛情をしっとりとした文章と上質な絵でつづったファンタジー。
感想・レビュー・書評
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子どもがいない夫婦に、月のしずくの子どもたちがやってきます。
夫婦は子どもたちを大切に育てますが・・・。
やわらかなタッチの絵で、やさしい夫婦と子どもたちがみごとに描かれています。
とてもいいお話です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どものいない夫婦が雨のふる満月の晩に見つけた小さな12人の赤ちゃん。2人は、赤ちゃんたちを心をこめて世話するが…。
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10分くらい。子どものない老夫婦。ある満月の夜、空から落ちてきた雨の中に、親指ほどの赤ちゃんが12人!
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年をとった仲の良い夫婦には子どもがありませんでした。ところが、ある晩、月のしずくのような雨がふり、草むらの中に親指ほどの赤ちゃんを見つけたのです。それも12人!2人は赤ちゃんたちをそれはそれは大切に育てました。どんな危険からも赤ちゃんたちを守ったのです。ところがある日…。
すべてのページ、ため息がでそうな美しさです。 -
年を取った夫婦がいた。
2人は農場を経営しており、満足した生活を送っていたが、1つだけ、子どもがいないことだけを残念に思っていた。
ある雨の降る満月の晩、2人は外に出てみる。
満月の夜に降る雨は月からの雫と考えられているのだった。
水たまりを見ると小さな赤ん坊が12人いた。
2人は家へ持って帰り、服を縫ってやり、引き出しの中にベッドを作り、大切に育てることにするのだった。
あるとき、2人が赤ん坊を連れて海へ魚を釣りに行くと、突然波が激しくなり赤ん坊の入った籠をさらっていきそうになる。
間一髪おじいさんが籠を掴むとそれっきり海は穏やかになった。
またあるときは、地面に籠を置いて木の実を取っていると突然野に火が出て赤ん坊の籠を焼こうとするが、籠を取り戻すと雨が降って火が消えた。
またあるときは、イタチが赤ん坊を1人さらっていこうとしたが、おばあさんがイタチを追い払い赤ん坊は無事だった。
ある晩フードを被り顔の見えない若者がやってきた。
若者は子供のいない自分の主人にその12人の赤ん坊を珍しくも美しい宝石と交換で譲ってくれと言う。
赤ん坊は譲れないというと、若者は美しい女の人の姿を見せ、月からやってきたことを告げる。
水の災難、火の災難、地の災難、欲の災難から赤ん坊をしっかり守り通してくれて感謝する、が赤ん坊は月でないと成長しないので、連れて行く。
代わりにかわいらしい人間の赤ん坊が籠に入っていた。
赤ん坊はすくすくと育ち、おじいさんとおばあさんは女の子が月夜の晩に外で踊るのを見守るのだった。
民話にありそうな正統派の童話。
月の雫という発想がすごくファンタジックで素敵。
本のサイズが大きいので、きれいな絵に迫力が出ている。