金のおさら

  • ビーエル出版
3.75
  • (6)
  • (8)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 102
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776407164

作品紹介・あらすじ

イザベルは、なかよしのエリーとにんぎょうのいえでよくあそびます。エリーのにんぎょうのいえは、とてもりっぱです。なかでも、だいどころのかべにかかっている小さなおさらは、金色にひかって、なんてきれいなんでしょう!イザベルはうらやましくなりました。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • お友達のものがうらやましい、ほしいと思ったことはありませんか?
    きっとほとんどの人はそういう気持ちになった経験があると思います。
    主人公は仲良しの子のドールハウスに飾られた金のお皿がどうしてもほしくなって家に持ち帰ってしまうのでした。
    けれど手に入れたとたんそのお皿が自分のドールハウスに似合っていないことに気づき罪の意識にさいなまれます。
    正直に自分の罪を認めお友達にお皿を返すあたりが教訓的で胸に響きます。
    本当にほしいものはけして盗んで満足するようなものではないのです。そして友情ほど心を満足させてくれるものもないのです。

  • なかなか謝るって勇気のいることだからすごいと息子

  • 30年度  3-2
    6分

  • 黄色を基調とした暖かい色合いと、繊細なタッチの絵が内容とあっている。絵が細かいので遠目はきかない。幼い子にありがちな友達のおもちゃを盗るという罪悪感を描いているが、読み聞かせでは主人公の気持ちが理解できない子どももいた。最後はハッピーエンドで暖かい気持ちで終われる。

  • ドールハウスの細かい部分を眺めるのが好きです。

  • 主人公のイザベルはエリーと仲良し。ところが、ある日。イザベルはエリーのにんぎょうの家に飾っていた金のお皿をポケットに入れてそのまま帰ってしまいます…
    優しく温かみのある絵。その可愛らしさの中に、ちゃんと女の子の心情の変化が描かれていて、嬉しくなった。
    イザベルは盗む気なんてなかったのに、何だかふと羨ましくなってポッケに入れてしまった。その帰り「金のお皿はおもくなりました」と書いてある。細かな説明はないけれど、よくわかる。こういう気持ち、私にもあったな。子どもたちに読んであげたい。こんなモヤモヤはあなただけじゃないと…
    絵もじっくり見ると、お人形さんたちがイザベルの心に合わせて動いているよう。

    ラストはちゃんとハッピーエンド。イザベルのお母さんもエリーも素敵。優しい気持ちになる本。

    幼稚園年中さんくらいから読んであげたいな。小学生でもいいのかも。女の子に。

  • 友達のドールハウスの金のお皿を盗んでしまう。
    後悔で金のお皿はとっても重い。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

文と絵*バーナデット・ワッツ(Bernadette Watts)
1942年、イギリスに生まれる。父親は建築家、母親は舞台装飾家という恵まれた家庭で育つ。幼い頃から絵が好きで、絵を描くこと、お話をつくることは彼女の楽しみで、4歳のときにビアトリクス・ポターの影響を受けてつくった初めての本は現在も残っている。ケント州のメイドストーン美術学校で学び、絵本作家のブライアン・ワイルドスミスに師事した。これまでに、『ブレーメンの音楽隊』『白雪姫』『雪の女王』(以上、西村書店)などグリムやアンデルセン童話の挿絵を中心に最近は創作絵本も手がける。イギリス・ケント州在住。

「2018年 『たいこたたきの少年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

バーナデット・ワッツの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×