- Amazon.co.jp ・本 (540ページ)
- / ISBN・EAN: 9784777151035
感想・レビュー・書評
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ジェームズ・マンゴールドの2019年の映画『フォードvsフェラーリ』で劇中、マット・デイモン演じるシェルビーに連れられたフォード2世はテストドライブを体験するシーンがある。
あの当時、副社長にいたのがリー・アイアコッカだった。映画ではジョン・バーンサルが演じており、当時はまだフォード2世とは仲が悪くなかったようだ。
そのリー・アイアコッカがフォードの副社長から社長へと転身。だが、フォード2世との確執により、フォードをクビ。その後めちゃくちゃのクライスラー社内の立て直しを依頼され、社長に就任。しかし、就任後まもなくオイルショックにより、更に苦しくなり、資金繰りに奔走するなど、激動の半生を語ったのが本書。
フォード時代~クライスラー立て直しくらいまでは興味深かった。
今では見る影もないが、当時やアイアコッカ個人を知る分には楽しめた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フォード時代が面白かった。
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フォードの技術者から営業に転身、その後マスタングを成功させて社長へ。創業者一族のフォード二世との折り合いが悪く「君を嫌いだからだ」と言う理由で首を斬られた直後に請われて同業のクライスラー社長へ就任。
経営危機に瀕した同社を立て直そうとするも第二次オイルショック、日本車の台頭等で結局は債務保証法を利用し政府から資金調達。
その後、紆余曲折を経てクライスラーを再生。
…とにかく、目まぐるしいジェットコースターのような人生を送っています。
アイアコッカ自身に興味があったわけでは無く、翻訳者が敬愛するジャーナリスト徳岡孝夫氏だったので購入したのですが読んでみるとアイアコッカ自身のアメリカ的な愛国心、ハングリー精神等々、色々と面白かったです。 -
この人が、大統領に一時期押された理由が解るなぁ。
もし、アメリカ人だったら、この人を押すだろうね。
たぶん、20年早く誕生した「オバマ」なんじゃないだろうか。
移民の子。
経営の天才。
金融に強い。
信念の人。
成功の具現者。
そして、アイアコッカなら何かしてくれる、という期待―。
勉強になりました。
自分のプライドよりも、企業のため、社員のため、そして国のため。
人の意見に耳を傾け、自分の判断で決断する。
そして後悔しない。
すさまじいです。