- Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
- / ISBN・EAN: 9784777180684
感想・レビュー・書評
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汚ねぇのに美しかった。
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働いても働いても幸せになれない毎日を送る労働者たちのお話。どんどん読み進められる文章
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人権が無視された「糞壺」と揶揄される漁夫の寝床、暴力が横行する強制労働、死と隣り合わせの過酷な現場を克明に描いている。国家×資本主義の発展に隠された労働者階級の苦悩が鮮明に映し出されている。蟹工船内部が舞台だが、その他の産業(例えば炭鉱)などもおそらく酷い状況であることも窺い知れる。
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プロレタリア文学の代表作、1929年の大日本帝国にまさに喧嘩を売っているような内容であった。
雑夫、漁夫、いわゆる労働者には誰一人名前もなく、主人公と思わしき人物も存在しないで、艦長である浅川、そして大日本帝国に反旗を翻す様はとてもドラマチックであったと感じる。
フィクションと取れば、精巧な文章であると納得させることができるが、発表された時期が時期なので、戦時下の日本に対して疑問や不快感を感じざるをえない。 -
なんだろう。ここで終わるんやって感じだった。
プロレタリア文学とはどういうものかを学べた気がする。
「おい地獄さ行ぐんだで!」