- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784777823444
作品紹介・あらすじ
人によって命の値段は違うの?
不老不死ってどういうこと?
ウソをつくってダメなことなの?
古代より誰しもが頭を悩ませる『トロッコ問題』に代表されるような「命の価値」や「不老不死」など、哲学や論理、道徳に関する抽象的で高度な難問の数々…。答えの見えづらい命題へ向かう際に必要な客観性や深い洞察は、考え続けることと数字や図形、言語などのひらめきが必須となるパズルを解くことで養われます。
感想・レビュー・書評
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著者のほかの作品に収録されている思考実験もちらほらありましたが、相変わらず考えさせられるネタが多かったです。どうしてそのように考えてしまうのか、心のなかのモヤモヤについての解説がある点もGood、深層心理というか自分でも気づけていない無意識の思考に気づくきっかけになります。脳トレ的なクイズもほどよい難易度で、ぱっと見や思い付きではなく、問題をよく読み取り論理的な思考を駆使することで正解に近づくことができるものでアタマの体操になりました。
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結論の出ない命題とパズルの本。これで論理が磨かれるのかは甚だ疑問。暇つぶししたい人向け
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答えのない問題とパズル問題で交互に構成されており、確かに脳を使わされる。
パズル問題の方が楽しく感じたのは、答えのないことを考えることから逃げたい気持ちの現れかもしれない。
目の前の問題に忙殺されるのではなく、本書の問題のような問いを考えられる時間的な余裕が人生に必要な気がした。 -
こういう問題は特に難しい、どうしても答えに行きつくものではなく、たとえ答えを得たとしても何か後味が悪い状態を残してくれるイヤーな問題ばかりだ。
本当に頭の良い人間とはいったいどのような答えを出すのだろうか、自分の利益のみを垣間見るのか、それとも他者意識に蔓延するのか、そちらの答えも見てみたいものである。