- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784777919932
感想・レビュー・書評
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全国の女性猟師への取材記。解体作業などの写真が豊富。
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僕もこの本で初めて彼女達の存在を知りました。本書は女性猟師の実態を綴ったルポタージュです。狩猟の世界は伝統的に男社会であるなかで熊を撃ち、猪を追い、鹿を解体する。そういった彼女たちを描写した物です。
僕はこの本で猟師の世界にも女性の存在がいることを初めて知りました。獲物を追い求めて野山を駆け巡り、動物を追い、仕留め。解体する。これははっきり言って過酷な仕事であります。何故に彼女たちは熊を追い、猪を撃ち、鹿を解体するのか?その理由を知りたいがために筆者が全国各地を歩き、彼女たちに出会った記録をまとめたものです。
一読しての感想は、『猟師』という生き方を選んだ経緯は誰一人として同じものはないな、ということでありました。ある女性は畑の作物を荒らす『害獣』を駆除するというのがきっかけで。またある女性は『木こり』と『ヨガ講師』に加えて『猟師』という3つの顔を持ち、またある女性は自分の経営する店で自らが山で獲ってきた獲物を提供する…。ひとつの『サイクル』として狩猟が存在するのだな、ということを思いました。
テキストのほかにも、彼女たちが山でしとめた猪や鹿などの獲物が以下に保存され、内臓を抜かれ、解体されて猟師たち、あるいは客たちに野趣あふれる料理として提供される。日頃、われわれが肉を手に入れるために必ず経なければならないながらも、一切省かれている行為が詳細に写真に記録されてあって、見る人が見ると目を背けたくなるような光景が映し出されているのですが、僕は猪や鹿が皮を剥がれ、枝肉になったくらいの写真を見ると食欲のほうが勝り、猟師たちの宴会で出されている鹿の内ロースの肉刺し(これは昨今の生肉事情を考えるとあまり口にしないほうがいいらしい)や鹿のスペアリブの煮込みなどを見ていると本当に『うまそうだなぁ』と思ってしまいました。
ただ、こういうことをしている人たちには『なぜ生き物を殺すのか?』というクレームの声が後を立たないのだそうです。そういう声に若干の違和感を感じつつも、屠られて肉になっていく猪や鹿に感謝しつつ、山に感謝して生きる彼女たちの存在はこれからのあってほしいなと。ささやかながら考えております。 -
女猟師5人の姿を追った一冊。生命との付き合い方を考えさせられる。
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鹿肉猪肉とかさばいてみたいとおもったけど、まずはなにわホネホネ団に入隊してさばき方を習いたいなとおもってますが、いるんですね!女性でも猟師になれるんですね!すっごぉーい! 、猟体験してみたいなぁ。でもそれも簡単になれるもんでない 無謀・・ でも鹿が増えすぎて鹿肉を食べないと森林被害がひろがるばかり。獣害対策のためにもマタギ・猟師文化の復活が必要ですね。命のいただき方を教えてくれる女猟師さんのお話も聞いてみたいですね。
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猟師が猟をするのは当たり前だから、猟のある生活が自然に書かれている。