- Amazon.co.jp ・マンガ (468ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778033293
作品紹介・あらすじ
“神様”に憧れた二人を描いた自伝的作品! 戦後児童漫画の革命的名作となった手塚治虫の処女出版作『新宝島』を読んで衝撃を受けた満賀道雄と才野 茂。ある日、二人は“神様”手塚に会うために高岡から汽車を乗り継いで自宅兼仕事場のある宝塚へと向かう。ちょうど、その日、手塚は新連載『ジャングル大帝』の第一話に取りかかっており、執筆中の姿は鬼気迫るものがあった。その緊張感漂う仕事場に通された満賀と才野は、そこで『来るべき世界』のボツ原稿の束を見せられる。400ページの単行本には収録されなかった600ページもの原稿があったのだ! “神様”の漫画にかけるおそるべき努力と執念に圧倒された二人は、自分たちの漫画を描くためにすぐさま高岡に帰ることにする。今、満賀道雄と才野茂の前には、ながいながい果てしない道が伸びていた! その先も見えない道へ、ふたりは、今、第一歩を踏み出したのだ! その道こそ「まんが道」であった!!───雑誌掲載時のカラーページを多数収録した決定版!【巻末エッセイ:鴻上尚史(作家・演出家)】
感想・レビュー・書評
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北陸の城下町。高岡は銅器や漆器で有名である…。 こうかみしょうじ鴻上尚史 つまり、僕達は、「夢を実現すること」の困難さや大切さを語りがちですが、実は、「人生を賭けた夢を持つこと」の方が切実で難しいのじゃないかと思うのです。 霧野さんの存在は、漫画家を目指す二人の反対の極に位置すると感じます。自分を熱中する夢を持てないことに歯噛みし、苦悩する存在は、二人と別の意味で夢に対して潔癖なのです。霧野さんと二人の間には、人生を賭ける夢を持てず、けれど、なあなあと人生をやり過ごす事の出来る多くの人達がいます。それが、”普通“の人達なのです。
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