良い祖母と孫の話 (エッジスタコミックス)

著者 :
  • 小学館クリエイティブ
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778083014

感想・レビュー・書評

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  • *凄い辛口です。


    微妙…
    何度も描き直している作品らしいけど 
    う~ん…
    未完成作品に感じてどうにも楽しめない。


    良い祖母と気持ち悪い孫の話なのは確かだけど、
    作品内すべてが生煮えって感じで…
    評判で期待しすぎた分辛口感想。

    やりたいこと描きたいことはわかるけど
    それに見合う過程を作れてないのに描いちゃった作品って感じ。
    なので読み手側のストレスが溜まる…

    祖母の部分丸ッと省いて、友達との部分だけだったら理解も納得も出来たかなって思う。
    友達とのワキャワキャと、年取ればそれなりに落ち着くよね~な流れによる結末?なら
    「家庭」は父親との面 程度が妥当に思える。
    思春期の、友達と親と勉強と曖昧で正体のしれない不安と…な内容なら
    あの流れでも納得できる。

    大木ちゃんはとても良いけど、ばぁちゃんとの事まではクリア出来ない。
    お前はスッキリしたかもしれないけど、
    同族嫌悪含め、アテられた人間は堪らんわ!って思っちゃう。
    だからコッチだけに絞って話を作ってくれたら良かったのにな~と思った。


    それでも それすらもばぁちゃんはすべて受け止めて
    愛してくれるんだよ~ん!な感動的なアレなのかもしれないけど、
    物理的に痛み食らわしてやらんと気が済まん!
    孫に蹴りいれたい!!

    自分で自分の首しめてる孫のせいで、結果ばぁちゃんも暴走して壊れてしまう訳で。
    だから、祖母のパートは何一つ終わってない様にしか思えない。
    ってか、もう一話増やして、そこの辺りの心情を描くべきでは…
    そうすればかなり良い「完成した作品」になると思うのだけど。
    4話で終わらせるならもう少し引き算して欲しい。
    あと、年寄りを、安易にボケさせないで欲しいなぁ…。

    まぁ実際現実はこんなもんかもな…と思って読み終えたけど。


    作品としては「わたしのカワイイともだち」のが断然面白かった。
    話が綺麗にまとまってると思う。
    てか、純粋に可愛い(笑)
    この作品だけだったら★4です。
    秀作だと思う。

    「せっかちな少年と絵描きの話」はちょっと…
    「あ~ こういう作品って 一回は書いてみたくなりますよね~(苦笑)」みたいな。
    性格悪い私は思ってしまった。
    雰囲気と提示だけの抽象的なマンガ。




    ご飯捨てるシーンとばぁちゃんとのオチのシーンだけ
    考え付いて作った作品なのかな…と思った。
    問題と答えだけ出来てて、答えを導き出す為の計算式は
    まだ未完成って印象の作品でした。

  • めちゃコミ。読んだのがかなり前なので曖昧な感想になりますが、絵が結構好み分かれるんじゃないかなーっていう印象&あとおばあちゃん子の人とかは結構むしゃくしゃするんじゃないかなーって感想。

  • 毎日持たされるお祖母ちゃんの手作り弁当を、しょう子は学校のトイレに流してしまう。
    しょう子は良い祖母と孫の関係を維持しようとして、言いたいことを我慢して、こっそりお弁当を学校で捨てていた。
    それをお祖母ちゃんが気付いてしまう。
    お祖母ちゃんがその後に手作りをやめて、パンとジュースを置いていくのがすごく切ない。
    「何もしなくていいから」としょう子に言われてしまうお祖母ちゃん。
    そして、お祖母ちゃんは認知症になってしまう。
    最後の「しょうちゃん大きくなったねえ」はウルっときた。

    お祖母ちゃんと孫の話より、その後の短編2つの方が好き。
    ちーちゃんとあっちゃんの話は終わりが最高。
    「すっごくカワイイよ!」「あーやめて あたしもうカワイイとかいうトシじゃないし 高学年だし」
    どっちも可愛いわww
    この2人、絶対この後生涯の親友になる。

    「せっかちな少年と絵描きの話」は、少年が今すぐ写真みたいな絵を描きたいという理由にハッとさせられた。
    確かに、写真が一枚も残っていなければ、記憶がはっきりしている限り、絵がそれを残してくれる。

  • TwitterやPixivで話題になっていた作品の単行本化。表題作は一種のビルドゥングスロマンといえるか。外部の第三者との関わりの描写よりも、個人の内面の語りの比重が大きい。文化祭のエピソードは橋本治の高校時代のエピソードを再解釈したような感じかも。「わたしのカワイイともだち」「せっかちな少年と絵描きの話」はいずれも寓意的な掌編。

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