囚われの花嫁 (ショコラノベルス HYPER)

著者 : いとう由貴

• 心交社 (2008年10月10日発売)

感想・レビュー・書評

[k2kannnaさんの感想 · 2013年7月25日]

フランス人大学教授×高校生。亡くなった想い人の息子を自分好みに育て上げる今様源氏物語。妄想的で独善的で歪んだ愛。狂気と正気の狭間で揺れる恋心。展開とテンポが速いが息苦しさは感じないハーレクインロマンスバージョンBL。受けと攻めの関係がここまでこじれ、人格崩壊一歩手前まで突き進み、ラストでよくハッピーエンドにもちこめたなぁ、と感心することしきり。エロはマニアックでサディスティックで執拗に濃い目。ホノボノ甘甘ラブラブBLとは一線を隔す一冊。

[遅咲き腐女子(^^;;さんの感想 · 2013年6月21日]

フランス人富豪・ユベール×高校生・中里知紀のカップリングです。
ユベールが、初恋の相手の息子を紫の上のように自分好みに育てる
BL版光源氏もしくは、マイフェアレディならぬボーイ？
って感じのお話です(^_^;)

じっくり自分好みにってところに共感できる方は、
お好みだと思います(#^.^#)

[bookaiさんの感想 · 2009年12月11日]

高校生の中里知紀は、交通事故で両親を亡くして以来、父の従兄弟であるユベール・洸・ド・ラ・シャルティエと暮らしていた。知的で温厚なユベールに、憧れと親愛の情を抱く知紀だったが、十六歳の誕生日の夜、無残にも想いは引き裂かれてしまう。花嫁衣裳を着せられ、ユベールに体を奪われる知紀。知紀は父の身代わりとして、ユベールの花嫁となるために育てられてきたのだ。ユベールの歪んだ想いに絶望する中、体を淫らな行為に慣らされていき、その変化に怯えた知紀はユベールの下を逃げ出すが―。