- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778117771
作品紹介・あらすじ
本当の父に会うため財閥一ノ倉家を訪れた神保和秋は、庭で空腹のため動けずにいた幼い子供・彼方と出会い、身の上を隠して屋敷に滞在することに。だが父は既に亡く、そこに暮らすのは彼方と彼方の叔父で和秋には従兄弟の東和だけだった。一ノ倉グループを一人で統べる東和は傲慢な男だったが、共に暮らすうち本当は彼方を愛していること、自分の素直な感情を表に出せない不器用な男であることを知り、好感を抱いていくが…。
感想・レビュー・書評
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母子家庭で育ち母から教えられた本当の父に会うため財閥一ノ倉家を訪れた神保和秋。
底で庭で空腹のため動けずにいた幼い子供、彼方と出会い身の上を隠して屋敷に滞在することに成るが父は既に亡く従兄弟になる東和と使用人のみの屋敷で…。
母親の遺言を果たそうとする和秋が、お互いに不器用な彼方と東和の間に入り物怖じせず彼らと共に過ごすうちに様々な思いが生まれ、そんな和秋に東和が惹かれて行くのがとても良かったです。
東和から告白され好きだけどそれがどういう好きなのか分からず戸惑い、そして身の上を隠していたために誤解があり、自分の気持ちに気づけでも、と切なく泣けました。
その誤解も解け晴れて家族の一員、東和の恋人として彼方と暮らせるようになって本当に良かったです。
あとがきでのこの先が毎回そうなんですが読みたいと思いました。
切ないけど最後には、素敵な作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供もの好きだぁ。和むなぁ。お話の流れは平坦な感じで、たまに三木の感じ悪さにイラっとしたりするくらい。あとは、彼方の背景というか、いろいろ周辺が気になった…本当に乗り物に乗ったらどうなるのか、家族のこと聞いたらどうなるのか…続きをー!