はつ戀 (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
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本棚登録 : 34
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778120764

感想・レビュー・書評

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  • よかった!とてもよかった。最後のオチもサラッとし過ぎてた感はあったけど、でも好みだったし。最後兄弟同士が繋がってくれたらいいなーと思える締め方がとても素敵でした。

  • ▼あらすじ
    英国は倫敦に生まれた凛は世界恐慌後の混乱の中、親を亡くし意識不明の妹を抱え苦しい生活をしていた。ある日、池に落ちた子猫を助けようとして自らも溺れてしまい、凛は美しい青年レヴィに助けられる。だが生きる為に十四歳の時からグレイ侯爵の愛人をしている凛は、彼が侯爵の子息と知り愕然とする。レヴィとは距離を置くべきだと思いつつも、彼と過ごす心地よさに抗えず請われるまま逢瀬を重ねるが……。

    ***

    弓月先生の作品を読むのは『蝶が溺れた甘い蜜』、『公爵閣下の真珠姫』に続いてこれで三冊目です。弓月先生の作品は設定や雰囲気は超好みなんだけどいつも何かしら引っ掛かって純粋にストーリーを楽しめないので、おそらく相性が悪いんだろうなと分かっていたにも関わらず、またまた表紙絵に釣られて購入してしまいました…(笑)

    結果、この作品が今のところ自分には一番退屈でした。orz
    まず、私は敬語攻めがあまり好きではないのでこの時点で少し失敗した感が…。
    それに加えて恋愛描写の浅いこと浅いこと…。
    だって、二人が恋人同士になるまでの間にどんなエピソードがあったかと言えば、池で溺れている受けを攻めが助けて、その後は公園で仲良くランチ。
    ……たったこれだけなんですよ??(笑)
    たったこれだけで二人ともあっさり両想いになってしまうもんだから読んでて気持ちが盛り上がらないのなんの…(^^;)
    要は一目惚れなんでしょうが、いかにしても二人の心の距離が縮まるような決定的なエピソードが無さ過ぎるせいで、どうにも上手く感情移入が出来ず、またもや純粋にストーリーを楽しめないという結果になってしまいました…。orz

    また、攻めの父親、シドナムと受けが愛人契約を結んでいたという展開は意外性があって面白かったのですが、愛人と言っても口淫しかさせてないし、そんなシドナムの幕引きも実に呆気無く加えて微妙に後味の悪いもので、個人的には「ええ〜…」って思いました(^^;)
    特に攻めの弟のフランセルは父親の事を慕っていたのでフランセルの事を考えるとこの終わり方で良かったのか…?と、余計にモヤモヤ…。
    攻めも優し過ぎるから何か物足りないし、いっその事、シドナムと受けは本物の愛人らしく肉体関係があった方がお話的には面白くて良かったんじゃない?って、一穴一棒主義の私が思ってしまうくらいには全体的に物足りなさを感じるお話でした。

    寝たきりになっている受けの妹も目覚めるのかと思いきや結局最後まで目覚めずじまいだし、何だかな〜って感じです。
    無類の敬語攻め好きなら楽しめるかもしれませんが、心理描写がしっかりした、それなりに読み応えがある作品が好きな方には残念ながらあまりお勧めは出来ません。
    おそらく読み返す事はなさそうですが、Ciel先生のイラストは表紙、口絵、挿絵、どれを取っても美麗で素晴らしかったので、そこは良かったです。

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