なぜ人間は泳ぐのか?――水泳をめぐる歴史、現在、未来 (ヒストリカル・スタディーズ)

  • 太田出版
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本棚登録 : 99
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778313661

作品紹介・あらすじ

歴史を通じて、水泳ほど親しまれているスポーツはないだろう。人間をとらえて離さないその魅力はどこにあるのか?水中に身を置く深い喜びはどこから来るのか?なによりも泳ぐことを愛し、69歳でダーダネルス海峡の横断泳に挑戦した著者が、水泳をめぐる歴史、科学、文化などあらゆる面を考察。軽快な語りとともに紺碧の海へと誘う驚異に満ちたヒストリー。2012年ブック・オブ・ザ・イヤー(エコノミスト誌)。

感想・レビュー・書評

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  • ジャーナリストが描く,水泳にまつわる歴史,そして自身の感想を綴った随筆.ヒストリカルスタディーと書かれているが,書かれていることのほぼ全ては知っていることで,学ぶことはなかった.

  • 歴史

  • ここ数年、学生時代に入れ込んでいた水泳を復活して再び没頭しているので、タイムリーな本に出会ったと言えるだろう。
    またしてもHONZのレビューから探り当てた本で、2012年のブック・オブ・ザ・イヤー(エコノミスト誌)まで獲得しているというので期待して読んでみた。
    なるほど、これはユニークな視点で水泳について書いた本であり面白かった。

    優秀なジャーナリストでもある著者は、70歳を目前にして黒海からボスポラス海峡を経てエーゲ海に抜け出る前のヘレスポントス海峡を泳いで横断するイベントに出場する。
    そもその、この海峡には伝説がある。
    欧州側に住む女性と恋に落ちたアジア側に住む男が、毎夜、彼女に合うために泳いで横断してたのだが、ある夜、悪天候の中で命を落とす。
    嘆き悲しんだ女性は、男の後を追って住んでいた塔から海に身を投げるというロミオとジュリエット見たいなストーリーだそうだ。

    本書の背景にこのイベントのことがBGMのように現れながら、水泳の歴史、フリースタイルが確立した経緯などを解説しながら、水泳に関わる様々なトピックを取り上げていく。スイミングスクールの始まり、水泳を教えるための機械(写真付き)、初めて高アンアされたスイムキャップの特許図面、2000年代にデッドヒートを繰り広げた水着の高機能化争い、著者がOpenWaterSwimingの時に聞くヒット曲「SWIM」、ワイズミューラーを始めとする水泳界のスターたち、、、
    水泳が好きな人にとっては、何とも惹かれるトピックが次々と出てくるのでたまらない。水泳仲間にはお薦めの一冊である。

    ひとつだけ残念なのは、水球と言う単語がたった一箇所しか出てこないこと。
    そう、全くと言っていいほど、触れられていないのである!

  • とても楽しい良い本。何よりもまた明日も泳ごうというモティベーションが生まれてくる。

  • トリビア的に楽しめるところもいくらかありますが、水泳が上手くなるための気づきなどは少ないですね
    著者は非常に水泳を愛しているようでそれはよく伝わってきます

  • この本を読んでいたら、すごく泳ぎたくなる。そして人間はすごい距離を泳げるような気がしてくる。しかし実際は25mも泳げないんだな、これが。

  • 私としては、走ることより泳ぐほうが好き。
    非常に面白かった「born to run」の水泳版というつもりで買ったが、それほど面白くなかった。OWSには参加してみたくなった。

  • 著者自身が水泳を好み、実際にヘレスポントスを泳いだ時の様子を合間に挟みながら、様々な角度から水泳について書いている。
    古来から水泳がどのように考えられていたのか、進化における人間の位置付け、泳法の変遷、水泳の好きな人と競泳に臨む人の意識の違いなどが読み取れる。
    その他にコラムもあり、水泳を色んな面から知ることが出来る。

  • キリンが泳げるかどうかを調べるために読みだしたのだが、つい人間の泳ぎの歴史も読んでしまった。
    キリンの泳法研究を含む、コラム記事が面白い、水泳トリビアな本。

  • 1 飛び込む
    2 ウォーターベイビー
    3 水を離れた魚
    4 ストローク
    5 高速レーン
    6 流のままに
    7 流線形
    8 沈むか、泳ぐか
    9 水泳術
    10 泳げ

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