日本建築思想史 (atプラス叢書10)

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著者 : 磯崎新
制作 : 横手 義洋(聞き手) 
  • 太田出版 (2015年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778314217

日本建築思想史 (atプラス叢書10)の感想・レビュー・書評

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  • 建築家・礒崎新が日本の近代建築を振り返って語るインタビュー形式の読物。書名から連想される教科書的な構成ではない。建築の専門知識がなくても断片的なエピソードを楽しめる。
    初めに、建築史100年を4つに区切り、それぞれを堀口捨己、丹下健三、礒崎新、妹島和世に代表させる歴史観が示される。それは例えば、日本/国家/都市/共同体に対応する。
    特に妹島和世について「近代建築の理解から外れている」「僕から見るとふつうではない」「いちばん素っ頓狂な解法を示した」と、その新しさを率直に評価している件がおもしろい。
    ところでこの本は太田出版「atプラス叢書」の第10弾。白井聡『永続敗戦論』、東島誠・與那覇潤『日本の起源』、大竹弘二・國分功一郎『統治新論』等、様々な角度から日本の現在地を照らし出そうとしている。担当編集者・柴山浩紀氏にも注目しよう。

  • 磯崎新さんを知るには格好の入門書になります。もっと難しい本だと思って構えて読み始めましたが案外読みやすく気持ちよく読み進められました。

    磯崎新に興味を持ってその作品(著書・建築・アンビルド建築)を見ていこうとするひとがいたらまずこの本を読んでからだといい感じになると思います。

    「建築を批評としてデザインする」 この一言でわだかまりが氷塊します。

    磯崎新さんは建築のデザインを信じている。

    僕はまだわかりません。レトリック・追従・弁論術に否定的だからです。デザインはレトリックの変奏であるという見方が一方にあって、でもデザインは面白いと思うし感動することもあります。でも使い古されてしまえば感動はなくなります。音楽でも感動して何回も聞いていたら飽きてうんざりした感をいだくことが多々あります。デザインもそんな消費されるものとしてあるなら僕には価値があるとは思えない。

    ただ消費としてあるのではなく、例えば労働力の商品化の廃絶、消費の廃絶のようなそんな理想社会から建築があるならそこにどんな建築が可能でどんなデザインが可能なのか興味があります。

    磯崎新さんの著作を再読してみたいと思い、「磯崎新建築論集」を読みたいと希望していますがあまり時間がありません。他に研究したいこともありますし、そんな人にはこの本は最適かもしれません。

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