安彦良和マイ・バック・ページズ 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 編

著者 :
  • 太田出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778318383

感想・レビュー・書評

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  • リアルタイム1stガンダムど真ん中世代としては、安彦良和さんのガンダム絡みは大好物なわけで、「THE ORIGIN」全巻持ってるし、所沢のTHE ORIGIN展も行ったし、当然映画「ククルスドアンの島」も観に行った。というわけで、前置きが長くなったけど、安彦良和さんの仕事に迫る既刊「マイバックページズ」のククルスドアンの島特化版なこちら。まぁ、そんなに深い内容でもないだろうからさくっと読もうと思ったら、これがとんでもなく深かった。安彦良和さんだけでなく、副監督のイム・ガヒさん、プロデューサーの福嶋大策さん、総作画監督の田村篤さん、3D演出の森田修平さんなど、主要スタッフへのインタビューも掲載されていて、いちからどうやってククルスドアンの島という一本の映画が完成に至ったのかがよくわかる(わかった気になれる)。このセリフや演出はなるほどそういう意味があったのかと、作品に寄せる安彦良和さんとスタッフのこだわりポイントがよくわかるので、ククルスドアンの島がより一層楽しめるようになるはずだ。

  • ククルス・ドアンの島について安彦監督やスタッフの方々の熱い想いが伝わってきました。やっぱり、ガンダム は良いなぁと思うとともに改めてククルス・ドアンの映画版とTV版の両方を観たくなりました。。

  • 劇場版「ククルス・ドアンの島」公開記念として編集された、安彦良和のインタビュー集。それのサイン本です。サイン本って初めて買ったような気がする。特別、買う気もなかったのだけど、サイン本の響きに釣られて買ってしまいました。何故か知らないけども、惹きつけられてしまった。

    劇場版「ククルス・ドアン」は鑑賞済み。
    ラストの一騎打ちが、もうちょっとなんとかならなかったのか。拍子抜けだったけども、アムロと島の子供達との日常がよかった。
    ランバ・ラルとの戦いの中で「僕だって男なんだな」と、幼年期の終わりを迎えたアムロ。ドアンや島の子供たちとの出会いも、彼の成長を見せるエピソードの一つ。
    自分だけが戦争行為に悩んでいるんじゃない、大人だって悩んで答えの出ない中、異常な日々をやりすごしているんだというのが、知ることができたのは世界を広げることになったのではないでしょうか。
    ドアンが軍人として任務につきながら、子供達とコミュニティを作ってゆくというのは、戦争からの逃避だったり贖罪だったりするのだろうけど、そこに気づいて自分が解放する役割を担うというのは、ヒロイズムではないような気がします。
    そもそも、アムロにヒロイズムなんてないのだけども、異常な状況に立ち向かう精神を持つにあたって、ナルシズムやヒロイズムは陥りやすいのかな、と思います。
    逃げ出したり、ぶたれたりした時は、その傾向もありましたが、人との出会いが変えていったのか。ドアンも、その一人でしょうね。

    うまくまとまってないけど、雑感ということで。


    これでアニメは最後、という話らしいですが、要望があればひょっとして、という含みを持たせて期待させる安彦さんです。
    初代でやれるとしたらなんだろうか。クワランのワッパでガンダム爆破計画とかかな。『鉄の悍馬』としてコミカライズされてますが、あのエピソード好きです。劇場版でカットされたしね、これも。

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著者プロフィール

1947年北海道生まれ。66年弘前大学入学、学生運動の結果、除籍。上京後、アニメーターとなり「機動戦士ガンダム」「巨神ゴーグ」を生み出し、のちに漫画家に転身。
作品『アリオン』『クルドの星』『ナムジ 大國主』『虹色のトロツキー』『王道の狗』『天の血脈』『ヤマトタケル』『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』ほか
著作『原点THE ORIGIN』(岩波書店)ほか。

「2018年 『革命とサブカル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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