日野日出志ベストワークス

  • 太田出版
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778323264

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  • 怪奇漫画家・日野日出志の傑作選。
    血や異形の表現に、まず、ぎょっとさせられるけど、『藏六の奇病』や『水の中』などの作品は、突き詰めたおどろおどろしさの中に、底から滲み出るような美しさがあって、淡々とした語り口には不思議に上品さすら感じられた。

    長編『地獄変』は満州で産まれたという作者の現実の過去と、妄想上の一族、家族そして住む町の様子とが渾然一体となって渦巻いていて、作品に充溢した狂気に終始圧倒される。

    おぞましいながらポップな表紙のアートワークに目を惹かれ手に取ったのだけれど、濃厚で読み応えのある作品集だった。

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著者プロフィール

1946年旧満州生まれ。
1967年「COM」発表『つめたい汗』でデビュー。以後、70年代-80年代
「毒虫小僧」「蔵六の奇病」など恐怖漫画の第一人者として
数多くのホラー、怪奇作品を発表。また、一連の作品は翻訳出版され
海外での評価も高い。漫画以外に、絵本作品や児童書、美術
デザイン等の制作も手掛けるなど幅広く活躍する。
ホラー映画「ギニーピック」では、自ら演出・監督し話題になる。
現在、大阪芸術大学芸術学部教授。

「2017年 『地下室の虫地獄 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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