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- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779112973
作品紹介・あらすじ
「今回、いざインタビューをはじめてみると、対話がいかに《なまもの》であるかが分かった。そして、それをまとめる段になり、それが、《腐りやすいなまもの》であることが分かった。往々にして、人の記憶はあとから作り出されるものであるのは周知のことだろうが、多くの記録の不備や証言の食い違いは、そうした作られた記憶によるものであるために、裏づけを取りにくいことが多い」——《芸人》の原風景がココにある。世の仲の「落語ブーム」に流されることなく、飄々と《芸人》としての生き方を邁進する噺家がいる。諸般の事情で地方に根を下ろし活動を続ける雷門小福(名古屋)と桂小文吾(鳥取)の両師。東京・大阪で活躍する芸人さん、そして落語ファンにとっても、二人の落語家の証言はたいへん貴重である。これは気鋭の演芸評論家による「落語研究」の実践なのだ。
感想・レビュー・書評
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名古屋と米子で活躍していた雷門小福師匠と桂小文吾師匠に取材して書かれた本。知らないことことばかりだが、小文吾師匠の話は戦後の上方落語界の話が多く、かなり興味深い。先日、名古屋で高座を聞く機会がありましたが、パワフルで最高でした。桂文吾を襲名したところで、ますます活躍していただきたいものです。
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