海女の群像 岩瀬禎之写真集[新装改訂版];千葉岩和田1931-1964

著者 :
制作 : 安藤 操 
  • 彩流社
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本棚登録 : 17
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779118043

作品紹介・あらすじ

海の香と、明るく大らかな海女たちの健康美が写し撮られた! 

海の香と、明るく大らかな海女たちの健康美が写し撮られた!初版から四回目となる新装改訂版刊行に伴い、未発表写真等増補。
御宿の海女の面影も今はもう何処にも求めようがない。・・・そこには海に生きる者の哀歓があり 私もその中にとっぷりとひたってきた。・・この独得の海女の記録を、一つの哀愁とともに後世に残す。

◇主な本文内容◇
 御宿の名酒は写真の名酒     杉山吉良
 岩瀬さんは温厚篤実な人   秋山庄太郎
 後世に残る写真集       金井英一郎
 「御宿町」の歴史民俗略記 安藤操
 あとがきにかえて岩瀬禎之
 新装改訂版編集にあたって 安藤操

感想・レビュー・書評

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  •  岩瀬禎之(いわせ よしゆき)氏(1904~2001 享年97)、千葉県外房御宿に生まれ、御宿を舞台に海女をとり続け、1957年には内閣総理大臣賞を受賞した。「海女の群像 千葉・岩和田 1931~1964」、2012.7発行の写真集です。御宿は詩人で画家の加藤まさをの「月の沙漠」でも知られてますが、この写真集におさめられた海女さんたちの仕事場として長い歴史を刻んでるんですね。「海女ぐれぇつれぇもんはねぇよ。一日二キロぐれぇ痩せる」「海女は、酒・煙草・夜更かし・寝不足はだめ。身体が元だから」「鯛が一番可愛い」
     岩瀬禎之(よしゆき)(1904~2001、享年97)「海女の群像(新装改訂版)千葉・岩和田1931~1964」、2012.7発行。1957年「海女の群像」が内閣総理大臣賞を受賞。今はもう何処にも求めようがない御宿の海女の面影を、一つの哀愁とともに後世に残した写真の記録。

  • 今やいなくなってしまったであろう裸海女の写真集。
    確かに裸婦像ではあるんだけども、一般に想像される「妖艶な」裸婦像ではない。
    そこにあるのは圧倒的な「生活の匂い」であり、「太陽の匂い」であり、「たくましい生命力」だ。
    自らの手で自らの生活の糧をつかみ取る誇りに胸を張る姿は美しい。

  • もう、こんな写真はとれない。こんな画は日本にない。
    力強く、明るく且つ素朴。素晴らしいの一言。

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著者プロフィール

いわせ・よしゆき 
1904 年、千葉県御宿町生まれ。明治大学法科卒。
1933 年、海女の個展を皮切りに、写真展開催多数。
1957 年、「海女の群像」が内閣総理大臣賞受賞。
2001 年、97 歳にて没。
近著に『海女の群像 岩瀬禎之写真集[新装改訂版]
千葉岩和田1931-1964』(岩瀬禎之 写真・文、
安藤操 編、彩流社、2012年07月)がある。

「2013年 『海女の習俗 岩瀬禎之写真集 海女の群像・続編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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