いのちに共感する生き方: 人も自然も動物も

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  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779118487

作品紹介・あらすじ

動物・野生生物の福祉と保護、動物実験の問題に生涯をささげた
野上ふさ子氏の思想と人生、<私が私になるまで>の軌跡。
死の直前まで筆を取った自伝。先入観をとっぱらうほどの面白さ。
おどろきと感動にあふれた、真に美しい生き方の見本がここにある。


私は、人間の行動の原点には、共感というものがあると考える。
共感こそ、人間を人間足らしめる最も大きな本質的な能力のひとつである。
・・・自分という小さな枠を超えて、自分を越えるより大きなものに
共感していく、これが人間の知性や理性の源泉でもある。
・・・少なくとも私は、どんな小さなことでも闘おうとしてきた。
もし、自分が行うことが、正しいものであると信ずることができれば、
この世の中に怖いものはなにひとつない。
動物ではない人間であるからこそ、動物のために動物のことを理解し
、動物に共感し、動物の苦しみを救いたいと考えることができる。
自然は私の一部であり、自然破壊は私の一部分の破壊である。
・・・自然に共感するからこそ、山の木が切られたりダムで埋め立て
られたり、干潟が潰されたりしていくことが耐えられないからこそ、
自然保護運動を行っている。
すべて、共感というものの上に成り立っている。
共感は、人間の社会活動の源泉であるということが言える。
(本文より)

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    「動物・野生生物の福祉と保護、動物実験の問題に生涯をささげた
    野上ふさ子氏の思想と人生、<私が私になるまで>の軌跡。
    死の直前まで筆を取った自伝。先入観をとっぱらうほどの面白さ。
    おどろきと感動にあふれた、真に美しい生き方の見本がここにある。

    私は、人間の行動の原点には、共感というものがあると考える。
    共感こそ、人間を人間足らしめる最も大きな本質的な能力のひとつである。
    ・・・自分という小さな枠を超えて、自分を越えるより大きなものに
    共感していく、これが人間の知性や理性の源泉でもある。
    ・・・少なくとも私は、どんな小さなことでも闘おうとしてきた。
    もし、自分が行うことが、正しいものであると信ずることができれば、
    この世の中に怖いものはなにひとつない。
    動物ではない人間であるからこそ、動物のために動物のことを理解し
    、動物に共感し、動物の苦しみを救いたいと考えることができる。
    自然は私の一部であり、自然破壊は私の一部分の破壊である。
    ・・・自然に共感するからこそ、山の木が切られたりダムで埋め立て
    られたり、干潟が潰されたりしていくことが耐えられないからこそ、
    自然保護運動を行っている。
    すべて、共感というものの上に成り立っている。
    共感は、人間の社会活動の源泉であるということが言える。(本文より)」

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著者プロフィール

1949年、新潟県南魚沼市生まれ。幼少の頃からの文学全集や哲学・思想書ほか
あらゆるジャンルの膨大な読書量で立命館大学文学部哲学科に入学するも
飽き足らず中退(本書でその部分の記述は読書案内にもなっている)。
アイヌの生き方に共感し、アイヌの権利のための活動や著作を続ける。
84年、東京でエコロジー社を設立しエコロジー総合誌『生命宇宙』を刊行、
環境運動紙『みどりの新聞』発行、動物保護活動に取り組み始める。
96年、市民団体「地球生物会議(ALIVE)」設立。
特定非営利活動法人「地球生物会議」代表理事。
動物実験廃止・全国ネットワーク代表。
生物多様性条約市民ネットワーク法制度部会副会長。
環境省「動物愛護管理のあり方検討小委員会」委員。
2012年10月没。
主著『動物実験を考える―医学にもエコロジーを』
(のち『新・動物実験を考える―生命倫理とエコロジーをつないで』
、いずれも三一書房)、近刊『アイヌ語の贈り物―アイヌの自然観
にふれる』(新泉社)。ほか論文など多数。

「2012年 『いのちに共感する生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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