台湾 乳なる祖国: 娘たちへの贈物

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779119798

作品紹介・あらすじ

台湾に半生を賭けた父…「わが祖国」振り返る娘の自伝的記録。
占領下の12年間の少女時代の想い出。敗戦による混乱の中での引き揚げ。
晩年、再び台湾に住んでみながら、人々との交流は今も続く。

「…台湾に半生を賭け、私を育ててくれた父を偲びながら、ようやく
私の深いところに根付いていた、生きることへのかすかなためらい、
それが引き起こす多分に投げやりな暮らしぶりなどが、
一気に払拭された気がしたのである。
不思議な安らぎが、全身をじんわりと包んでいく気がしていた。
遅すぎた感はあるけれど、再生の兆しみたいなものが、かすかに動き始めた。
過去と現在の境にあったおぼろな膜が消え去って、
父と取りあった手のぬくもりさえ感じる奇妙な実感があった。」(「終 乳なる祖国」より)

著者プロフィール

1935年、台湾台北市生まれ。
1947年、台湾を引き揚げる。青山学院中・高等部を経て、
アメリカのフィラデルフィア・ミュージアム・
スクール・オブ・アートに学ぶ。
台湾をはじめアジアの国々、メキシコ、スペイン、ポルトガル、
コスタリカなどで生活。現在は横浜に住む。
著書に、
『台湾 乳なる祖国 娘たちへの贈物』、
『ワトソン・繁子 バレリーナ服部智恵子の娘』、
『日本に住むザビエル家の末裔 ルイス・フォンテス神父の軌跡』
(以上、彩流社)、
『旺盛な欲望は七分で抑えよ 評伝昭和の女傑 松田妙子』(清流出版)
『世界でいちばん住みよいところ』(マガジンハウス)、
『旅は始まったばかり シニア夫婦の生きがい探し』(ブロンズ新社)
などがある。

「2020年 『ときを駆ける老女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木れいこの作品

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