復興ストレス:失われゆく被災の言葉

著者 :
  • 彩流社
3.67
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779123009

作品紹介・あらすじ

あの日から6年
復興のかけ声とは裏腹に、被災の言葉は失われていく
諦めや、泣き寝入りになってしまうこと
本当の意味での風化がいま、始まろうとしている
どうしたら現状を変えられるのだろうか
被災者の不安には、生物学的な合理性があることが分かった
気鋭の科学ライターが、最新の脳科学の成果を踏まえ、打開策を探る

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/757338

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/757338

  •  原発事故による放射能への不安をどう考えるべきかストレス研究者が語る。

     科学的に安全であるということは100%何もないことを意味しない。不安という感情は決してマイナスだけではなく必要なものである。そして、不安の感じ方はその人の社会的な環境に大きく左右され、温度差が生じる。
     筆者はそういったことを丁寧に説明しながら、感情抜きの科学的な説明だけでなく、手厚い不安へのカバーを訴える。

     私もそれは不安だからカバーしないという対応ではなく、医療体制の充実や生活への保障など一層手厚いカバーなどの不安への対応が必要だと思う。科学的で客観的に範囲を限定したカバーは功を奏さない。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1961年、静岡県磐田市生まれ。東京大学大学院 総合文化研究科博士課程修了。
ストレス研究で博士号取得(学術博士)。
専門は脳神経科学、リスク論、科学技術社会論。
元新聞記者。阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件などを担当した。福島市在住。

「2021年 『なぜ社会は分断するのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤浩志の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×