蛇座

  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779127687

作品紹介・あらすじ

ジオノ最大の関心事であった、羊と羊飼いを扱う
『蛇座 Le serpent d'étoiles』、
そして彼が生まれ育った町について愛着をこめて書いた
『高原の町マノスク Manosque-des-Plateaux』を収める。

見習いの羊飼い、そして羊飼いたちを率いた親方。
羊飼いたちは年に一度、マルフガス高原に集まり、演劇のようなものを
上演する。海や山や河や風などに扮した羊飼いが壮大なドラマを演じる
のである。題名『蛇座』は松明で煌々と照らされた広場で行われる夜を
上空から見守っている星座「美しくねじれた蛇座」から取られている。

モンドールの丘、デュランス河、ヴァランソル高原、アッス渓谷、
地元の人々…。ラルグ川で溺れそうになった娘との会話や村の公証人宅
での食事風景など、自然や人間についての描写がせまる。
その想像力を奔放に発揮したジオノが、空想の「マノスク」を語る
のである。創作の準備倉庫とでも形容できる地元マノスクの内と外が
入念に紹介されるのが『高原の町マノスク』だ。
作家ジオノの懐をうかがうように読み進めることができる作品である。

感想・レビュー・書評

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  • 2021.11.10 図書館

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著者プロフィール

Jean Giono.1895~1970. 
作家。プロヴァンス地方マノスク生まれ。16歳で銀行員として働き始める。1914年、第一次世界大戦に出征。1929年、長編小説『丘』がアンドレ・ジッドに認められ出版。第二次世界大戦では徴兵反対運動を行う。1939年、逮捕される。1953年の『木を植えた男』はジオノ没後、20数か国語に翻訳された。
邦訳書に『蛇座』(山本省訳、彩流社、2021年)、『純粋の探究』(山本省訳、彩流社、2021年)、『大群』(山本省訳、彩流社、2021年)、『本当の豊かさ』(山本省訳、彩流社、2020年)、『青い目のジャン』(山本省訳、彩流社、2020年)、『丘 岩波文庫』(山本省訳、岩波書店、2012年)、『ボミューニュの男』(山本省 訳、彩流社、2019年)、『二番草』(山本省 訳、彩流社、2020年)、『世界の歌』(山本省訳、河出書房新社、2005年)、『気晴らしのない王様』(酒井由紀代訳、河出書房新社、1995年)、『いかさまトランプ師の冒険』(酒井由紀代訳、河出書房新社、1997年)、『木を植えた男』(山本省訳、彩流社、2006年、他多数翻訳あり)、『屋根の上の軽騎兵』(酒井由紀代訳、河出書房新社、1997年)、『喜びは永遠に残る』(山本省訳、河出書房新社、2001年)、『憐憫の孤独』(山本省 訳、彩流社、2016年)などがある。



「2022年 『メルヴィルに挨拶するために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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