壁の向こうの天使たち: ボーダー映画論 (フィギュール彩 11)

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  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779170119

作品紹介・あらすじ

男女の「壁」、年齢の「壁」、会社の上司/部下の「壁」、経済格差の「壁」、法律の「壁」、階級の「壁」がある。世界に目を転じれば、経済格差を克服しようと越境を試みる移民にとっての国境という「壁」がある。宗教対立や民族対立が激しい場所では、宗教や民族の違いが「壁」になる。それらの「壁」は、教育やメディアなどによる「刷り込み」によって人間の心に相似形のものをつくる。厄介なのはそうした無意識の「壁」だ。私たちはその「壁」の存在を自覚できない。社会的に優位にある者には、それらの「壁」が見えない。劣勢にある者だけに「壁」は見える。社会的な周縁におかれている者だけに、「壁」は目に見えるのだ。

著者プロフィール

(こしかわ・よしあき)1952年生まれ。明治大学文学部教授。1990年代よりアメリカとメキシコの国境地帯で混交文化をめぐる調査を行なう。2009年よりキューバに通い、アフロ宗教サンテリアの通過儀礼を受ける。2013年、サンテリアの最高司祭(ババラウォ)の位を受ける。著書に、『トウガラシのちいさな旅──ボーダー文化論』(白水社)、『ギターを抱いた渡り鳥──チカーノ詩礼賛』(思潮社)、『壁の向こうの天使たち──ボーダー映画論』(彩流社)、『あっけらかんの国キューバ──革命と宗教のあいだを旅して』(猿江商会)、『周縁から生まれる──ボーダー文学論』(彩流社)、『オリチャ占い』(猿江商会)などがある。

「2022年 『カリブ海の黒い神々 キューバ文化論序説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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