障がいをもつこどもの「きょうだい」を支える: お母さん・お父さんのために
- ナカニシヤ出版 (2009年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779503801
感想・レビュー・書評
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あくまでも障がい児の「きょうだい」に焦点をあて、きょうだいの気持ちを大事にした接し方やプログラムなどを紹介している。家庭のなかで、自分よりも手のかかる子どもがいると、きょうだいはつい年齢以上の保護者的な役割を期待されたり、本人も担おうとしがちであり、本人が注目されることが少なくなりがちであるが、いかにその子も主役となる場をつくったり、気持ちを開放させてあげるかということをポイントに書かれている。
きょうだい児の発達や心理について書かれた本は、まだまだ少ないので、一読の価値はあると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→
https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11210897 -
実際の団体が行なっているきょうだいのケアに関する取り組みの内容などが多く記されている。
育児書として読みたかった自分としては、親がどのようにきょうだいに接していけばいいかの部分のボリュームをもう少し増やしまとめて欲しいところ。 -
障がいのある子のきょうだいにも支援の目を向け、彼らがどんな悩みや不安を抱えているのか、彼らの心に寄り添う関わり方を解説する。
<http://www.nakanishiya.co.jp/book/b134682.html>
・2014年に品切れが解消されたとのこと。
【目次】
まえがき
第1章 きょうだいについて考える
第1節 きょうだいのいろいろな思い
1.きょうだいと家庭内役割/2.極端な「家庭内役割」のこどもへの影響/3.きょうだいにおこりうる心の問題/4.きょうだいのタイプ
第2節 きょうだいげんかから見えるきょうだいの気持ち
1.はじめに/2.きょうだいげんかから見えるきょうだいの気持ち/3.「こんなふうにしてくれたらいいな」の代表例/4.それぞれの「こんなふうにしてくれたらいいな」/5.おわりに
第3節 きょうだいをめぐるお母さんの気持ち
1.お母さんのきょうだいへの思い,そしてきょうだいのための工夫/2.お母さんの悩み/3.きょうだいへの対応に困ってしまったときには,誰かに相談を/4.きょうだいと通じ合うために
第2章 きょうだい支援の場をつくる
第1節 “主役”を楽しむプログラム
1.主役体験/2.きょうだいグループ/3.きょうだいプログラムについて/4.きょうだいグループの実践を通して
第2節 “親‐子”をあじわうプログラム
1.お母さん,お父さんへのきょうだいの思い/2.お母さん,お父さんのきょうだいへの思い/3.親-子グループの導入/4.親-子グループの実践を通して
第3節 支援の場から日常へ
1.きょうだいを中心に/2.自由な自己表現/3.自分の日・自分の時間/4.きょうだいの交流/5.おわりに
第3章 きょうだいへの「支え」とは
1.きょうだいのありのままをみつめるために/2.できることからはじめよう/3.きょうだいが知りたいことは?/4.きょうだいへの「支え」とは
引用・参考文献
索 引