- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779606090
感想・レビュー・書評
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このタイミングで図書館の予約が回ってくるという偶然に、何か目に見えない力が働いているのではないかと思える。
さて、感想。
恐らく、自分より長く彼に寄り添ってきた方々にはこの本を読み返すことで、数々の思い出が蘇ってくるのではなかろうか。
また、これからもっとマリノスを愛そうとしてくれるかたには、どうして我々が彼に魂を揺さぶられるのかを知るためにも、ぜひ読んで欲しい。
叶うことなら、もっと続きの物語を詠みたかった…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今年(2011年)8月4日、急性心筋梗塞のため34歳の若さで亡くなったサッカー選手、松田直樹を紐解く本。
2010年、長年所属した横浜Fマリノスから戦力外通告され、J1からJFLの松本山雅に移籍、松本山雅をJに昇格させることを目標に戦ってきた彼が、真夏の練習場で倒れた。
他チームサポの私は、日本代表にもあまり関心がなく、単に対戦相手としていやな選手としか思っていなかった。
2010年最終節での松田直樹のコメントはそれを聞いた誰の心にも強い印象を残したと思う。
移籍先が姉が住む松本のクラブで、そして私がサポートするクラブとの因縁があることで、単なる対戦相手から、ひとりのプレーヤーとして興味を持った。
2009年までの、松田直樹のサッカー人生をつづったこの本は、栄光よりも影の部分が多く書かれているように思う。
ジェットコースターのように上がったり下がったり…、熱いプレースタイルの裏で、こんな苦悩を抱えていたのか、と驚かされた。
サッカーが好きで好きでたまらない男。なんてバカな男なんだろうと、読んでいて泣けてきてしまった。
もっと生きて、大好きなサッカーを続けて欲しかった。 -
熱くて不器用で、でもまっすぐでそれが試合や態度に現れるから、
ずっと応援したくなるのだろう。
たぶん天国でもわがままにサッカーを続けてるんだろうな。