巨匠が愛したフェラーリ女優が恋したモーガン―あの時代を駆け抜けていったセレブリティと名車の物語 (SAN-EI MOOK)

著者 :
  • 三栄書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779610646

感想・レビュー・書評

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  • 「時代を駆け抜けたセレブレディと名車の物語」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=078374

  • スーパーカーを語る上での金字塔となった名著「スーパーカー誕生」の著者、沢村慎太郎さんの新刊です。

    書店で沢村慎太郎の名前を見た時は、さっと手が伸び、見ずてんの買いと思いました。
    でも立ち読みすると、そうでもない。
    どうしようかな、と迷ったんですが、「スーパーカー誕生」はあまりに名著であり、その著者の本なんだから、買ってあげるのが本読み人間の仁義というモノではないのか、と思い直し、購入しました。(本読み人間は、あまりに素晴らしい本を書いた著者の続刊には、いわゆる「裏を返す」という習慣がある)

    カラヤン、ミケランジェリからバルドー、アン王女に至るまで、取り上げられる18人は幅広く、沢村さんらしく丹念に一次資料にあたり、詳しく正確に記述されるのですが、読んでいて物語が立ち上がってこない。

    書店で予感した通り、「スーパーカー誕生」を読んだ時のようなワクワク感はありませんでした。
    英国王室はホントにクルマが好きなんだなあ、とか、グレース・ケリーの人生ってなんだったんだろうな、という寂しさは感じましたが、深みに欠ける。

    沢村さんは人よりクルマ自身を語る時の方が、より生き生きとするのかな、とも思いました。
    名著「スーパーカー誕生」は2008年度の刊行ですから、それ以降のスーパーカーは取り上げられていません。
    世界は今、空前のスーパーカーブームであり、新型車が続々出ていますから、続編が欲しい処です。
    3-4年分と少し紹介量が足りないならmook形式とか軽い感じでも良いです。
    次の著作は、あの名著の補完バージョンみたいなノリでどうでしょう?

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著者プロフィール

1962年東京都台東区生まれ。生家は浅草で和菓子屋を営み、子供のころから職人の仕事を間近に見ながら育つ。早稲田大学第一文学部(美術史学)を卒業後、編集仕事を経て独立し、自動車評論家となる。抜きんでた機械設計の分析力を核に、理論派として鋭い設計評価を行うほか、試乗テスト時には、常にエアゲージや巻尺などをはじめとする7つ道具を持参する実証派でもある。クルマの運動性能とその構成要素に関する分析力では定評があり、自動車専門誌各誌に辛口の評論を展開している。また、内外問わずクルマに関する多数の書物を収集し、特にミドシップについては、長い年月をかけて過去に生産された全ての市販車や発表済みプロトタイプカーのデータを独自のフォーマットに落とし込み、比較分析するという地道な研究家の一面も持つ。近年ではグッドデザイン賞の選考委員を務めるなど、さらに活躍の幅を広げている。著書には『巨匠が愛したフェラーリ女優が恋したモーガン』(三栄書房刊)、『スーパーカー誕生』(弊社刊)、『午前零時の自動車評論』シリーズ(弊社刊)、『自動車小説』(弊社刊)、『自動車問答』(弊社刊)など。

「2020年 『午前零時の自動車評論18』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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