- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784780310382
作品紹介・あらすじ
「不便の豊かさ」について語り、「共生とはなにか」「多様性とはどういうことか」を問うエッセイ集です。写真家、映画監督として長年作品テーマに据えてきた「いのちを見つめること」を通奏低音にして一冊にまとめました。31点のエッセイにそれぞれ1点ずつ添えた写真からも問いかけが発せられている、著者らしい作品となっています。中学以上の漢字にルビあり。
感想・レビュー・書評
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炭鉱や屠場、チェルノブイリなどで撮影してきた写真家・映画監督のエッセイ集。
読み終えて、タイトルと写真の示すものに胸が詰まった。
常に心に置いておきたい。
世界はたくさん、人類はみな他人。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間は自分たちの都合で他の生きものたちの命をいじくり続け、すべて経済中心で、そこには命の尊厳も倫理もない‥
「地球にやさしく」は、人間が全てをコントロールできるという思いあがり‥と、共生とは何かを考えさせられた。
読みやすく優しい文に引き込まれ、「いのち」を学ぶ深いエッセイに心がゆさぶられた。 -
「ナージャの村」
「アレクセイと泉」
「バオバブの記憶」
「アラヤシキの住人たち」
「屠場」
「うちは精肉店」
本橋誠一さんが世に送り出してくれる
弱い立場に追い込まれてしまった人たちの
なんと美しく、
なんと気高く、
なんとしたたかな、
その心情に
いつも引き込まれてしまう
写真集につけられたその言葉も
いいけれど
本書のように
綴られた本橋さんの
生身の言葉も
また 心沁みとおってくる -
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