世界はたくさん、人類はみな他人

著者 :
  • かもがわ出版
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本棚登録 : 25
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780310382

作品紹介・あらすじ

「不便の豊かさ」について語り、「共生とはなにか」「多様性とはどういうことか」を問うエッセイ集です。写真家、映画監督として長年作品テーマに据えてきた「いのちを見つめること」を通奏低音にして一冊にまとめました。31点のエッセイにそれぞれ1点ずつ添えた写真からも問いかけが発せられている、著者らしい作品となっています。中学以上の漢字にルビあり。

感想・レビュー・書評

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  • 炭鉱や屠場、チェルノブイリなどで撮影してきた写真家・映画監督のエッセイ集。
    読み終えて、タイトルと写真の示すものに胸が詰まった。
    常に心に置いておきたい。
    世界はたくさん、人類はみな他人。

  • 人間は自分たちの都合で他の生きものたちの命をいじくり続け、すべて経済中心で、そこには命の尊厳も倫理もない‥
    「地球にやさしく」は、人間が全てをコントロールできるという思いあがり‥と、共生とは何かを考えさせられた。
    読みやすく優しい文に引き込まれ、「いのち」を学ぶ深いエッセイに心がゆさぶられた。

  • 「ナージャの村」
    「アレクセイと泉」
    「バオバブの記憶」
    「アラヤシキの住人たち」
    「屠場」
    「うちは精肉店」
    本橋誠一さんが世に送り出してくれる
    弱い立場に追い込まれてしまった人たちの
    なんと美しく、
    なんと気高く、
    なんとしたたかな、
    その心情に
    いつも引き込まれてしまう
    写真集につけられたその言葉も
    いいけれど
    本書のように
    綴られた本橋さんの
    生身の言葉も
    また 心沁みとおってくる

  • 4

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著者プロフィール

東京生まれ。1968年「炭鉱〈ヤマ〉」で第5回太陽賞受賞。1995年 写真集「無限抱擁」で日本写真協会賞年度賞、写真の会賞を受賞。1998年「ナージャの村」で第17回土門拳賞受賞。同名の初監督ドキュメンタリー映画作品は文化庁優秀映画作品賞を受賞したのをはじめ、海外でも高い評価を受ける。2002年映画2作目の「アレクセイと泉」で第52回ベルリン国際映画祭ベルリナー新聞賞及び国際シネクラブ賞ほか受賞。2013年写真集「屠場〈とば〉」「上野駅の幕間(新装改訂版)」で日本写真協会賞年度賞を受賞。主な写真集に「サーカスの時間」(河出書房新社)、「上野駅の幕間」(平凡社)「無限抱擁」(リトル・モア)、「ナージャの村」(冬青社)、「アレクセイと泉」(小学館)、「バオバブの記憶」(平凡社)、「昭和藝能東西」(オフィスエム)、「屠場〈とば〉」(平凡社)などがある。

「2015年 『炭鉱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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