- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784780312225
作品紹介・あらすじ
アメリカ世(ゆ)からヤマト世(ゆ)、ウチナー世(ゆ)はマーカイガ(どこへ行く?)
2022年5月15日、沖縄は復帰50年を迎えます。
ところが、50年を経ても、沖縄の子どもたちや家族の暮らしには、他県と比べ大きな格差や制限が存在します。人口が全国の1%しかない沖縄に、いまだに全国の米軍基地の70%以上が集中しています。 多くの基地が、子どもたちの日常生活の場に隣接しており、これまでも事故や事件が発生し、子どもや家族は危険にさらされてきました。
また、2016年、県の独自調査で明らかになった子どもの貧困率29.9%は、県内外に衝撃を与え、 子どもの貧困対策は喫緊の課題です。
さらに、コロナ禍は、沖縄の経済を極端に悪化させ、子どもの貧困問題のさらなる深刻化が懸念されます。
一方で、県民の子どもの問題に対する関心は高く、子どもの貧困にも心を痛める方は多いと思われます。その根底には、沖縄の文化や社会が長いあいだ培ってきた「ユイマール」や、戦争経験に基づく「命こそ宝」という独自のローカル思想があります。
現在、児童福祉法・児童虐待防止法や子どもの貧困対策法の改正にも、子どもの権利の尊重という視点が盛り込まれています。
本書は、復帰50年という時代の節目に、子どもという視点から、子どものしあわせを願う人々をつなぎ、沖縄の子どもたちの現状を明らかにし、今後の課題・展望を探る一助とするために編まれました。
感想・レビュー・書評
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子供と言うファインダーを通して見た沖縄は,想像以上に過酷で,本土との格差や差別の構造がより鮮明になり,その構造を最前線で最下層で受けてしまうのが子供たちである現実に愕然とした.
一方で,それでもそこで強かに,踏ん張って生きる人々の姿や,「変わろう」とする姿も見えて,希望の島への変身も,きっといつの日かやってくるのだろうとも思う…祈りたい,と言った方がまだ正確かもしれないけど.
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