日本共産党100年 理論と体験からの分析

  • かもがわ出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780312508

作品紹介・あらすじ

国政選挙での敗北は危機(ピンチ)でもありチャンスでもある。100年を迎えた日本共産党の危機は日本社会の危機でもあるという共通認識に立って、この党が新たな時代に対応する刷新ができるのか、それとも歴史のなかに埋もれていくのかをめぐり、共産党の歴史との対話を試みる。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:315.1A/A77n//K

  • このような本が出されること自体が、日本共産党への期待の表れだと思う。それぞれの個人的な考えだけでなく、客観的な状況も含めて書かれた非常に読み応えのある書であった。共産党自身の100年史も出るので併せて読むとなおさら面白いと思った。

  •  2022年7月15日に日本共産党は100周年を迎え、各種出版物が発行されている。その中でもひときわ重厚なのが、中北浩彌氏の「日本共産党『革命』を夢見た100年」であり、参考・引用文献の多彩さは、中公新書の真骨頂でもある。
     本書は、中北宏彌氏の書籍を肯定的にとらえる立場で、4人の著者が日本共産党の理論と自身がかかわった実体験を通じて、今後の日本共産党にエールを送る立場で評論する。また、4人の著者は中北浩彌氏の書籍を元に意見交換を重ね、各氏が体験した時代毎に分筆している。日本共産党員として活動し、除名処分を受けた実体験を元に評論する有田芳生氏。結党から戦前の地下活動、戦後の50年問題を乗りこえて躍進した日本共産党を評論する森田成也氏。宮本顕治路線と高度経済成長期、文化的公共圏で党勢拡大を評論した木下ちがや氏。戦後日本の平和運動のなかの日本共産党の実践を評論した梶原渉氏。
     日本共産党の課題も指摘しつつ、今後の日本共産党の役割や課題を建設的に指摘した書籍として、興味深く読み進めた。なお、2023年1月19日には、あけび書房から「希望の日本共産党 期待をこめた提案」が出版予定となっており、有田芳生氏、中北浩彌氏、内田樹氏ら11名の著書が出版される予定であり、こちらも新年早々楽しみな1刷となっている。

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著者プロフィール

有田芳生 ARITA YOSHIFU
1952年、京都府生まれ。ジャーナリスト。出版社勤務を経て、1986年にフリーランスに転身。『朝日ジャーナル』(朝日新聞社)で霊感商法批判キャンペーンに参加。その後、『週刊文春』(文藝春秋)などで統一教会問題の報道に携わる。都はるみ、阿木燿子、宇崎竜童、テレサ・テンなどの人物ノンフィクションを週刊誌各誌で執筆。2010年、参議院選挙に出馬し初当選。2022年まで2期務め、拉致問題、ヘイトスピーチ問題に取り組む。近著『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店)、『北朝鮮 拉致問題――極秘文書から見える真実』(集英社新書)のほか著書多数。メルマガ「有田芳生の『酔醒漫録』」(まぐまぐ)で統一教会のタブーを精力的に発信する

「2023年 『統一協会問題の闇 国家を蝕んでいたカルトの正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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