ユルゲン・クロップ 選手、クラブ、サポーターすべてに愛される名将の哲学

制作 : 鈴木良平 
  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781613482

作品紹介・あらすじ

弱小だったマインツをクラブ史上初の1部昇格に導き、破産寸前だったドルトムントを率いリーグ2連覇達成。彼のチームはなぜ「実力以上の力」を発揮できるのか?専門家たちも歓喜した「陶酔のサッカー」はどうやって生まれたのか?

感想・レビュー・書評

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  • ペップ・グアルディオラに関する影のある本を読んだ後では、この本は微妙でした。本人とのインタラクションは無く、第三者的視点でツラツラと薄い情報を並べ立てている印象です。もちろんクロップが優れた人物であることの一端は見て取れます。

  • クロップのルーツやマインツでの選手時代、監督時代のことは興味深かった。もう少しクロップのサッカーについても記述があると良かった。

  •  いよいよ開幕したドイツ・ブンデスリーガ。今年は応援しているVfBシュトゥットガルトが2部に降格したため残念ではあるが、香川をはじめサムライがプレーしているので、どんな活躍をするか楽しみ。シュトゥットガルトも細貝、浅野のサムライに期待。
     そんな開幕の時期と偶然に重なって読んだ「ユルゲン・クロップ」。そう、少し前までドルトムントを再び強豪に引き上げた名将についての本。今はプレミアリーグに旅立ってしまったクロッポ(愛称)。選手としてはそれほど活躍をしたわけではないが、マインツで突然監督のキャリアをスタートし、岡崎がいたり武藤のいる今ではブンデス常連のマインツを初昇格させたり、ドルトムントをブンデス連覇に導いたりと手腕の光るクロッポ。ドイツにはマネジメントには優れてもリーダーシップに欠ける経営層が多いらしいが、彼はそのリーダーシップに長けており、自分の周りの世界を「少しでも」よくしたいというビジョンで多くの成功を掴んできた。ちなみにクロッポのサッカーは、「ゲーゲンプレッシング」と呼ばれる手間をかけて攻撃を組み立てるのではなく、ゴールを奪ったらシンプルに素早く相手ゴールを目指す戦術。そんなサッカーで無名の若手を育て上げてきた手腕はさすがの一言。
     人が持つとされる3つの基本的欲求。「安全」、「自尊心」、「結び付き」。クロッポも大事にしていた「結び付き」を自分も大切にし日々を過ごしていきたいものだ。

  • ピッチでの様子では、ただの熱血な監督かと思ったけど、やっぱりトップで優勝するような監督には、それなりの哲学があるんだなと。また香川をチームに呼んで欲しい。

  • 熱く、愚直に生きるーー。
    緻密な戦術と情熱を武器に、BVBを頂点に導く。バイエルンを率いるペップとは対極にあるように見えるが、共通点も意外と多い。緻密な戦術的トレーニングと、その狂気的な勝利への欲求。
    だがクロッポが人を惹きつけるのは、その愚直な人間性。
    こう生きたい。ありがとう。

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著者プロフィール

著者
エルマー・ネーヴェリング(Elmar Neveling)
1976年生まれ。サッカージャーナリスト。ブンデスリーガの公式誌「ブンデスリーガ・マガジン」、「ルールナハリヒテン」紙、サッカーサイト「ルント」などに寄稿。

「2019年 『ユルゲン・クロップ 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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