さよならムーンサルトプレス 武藤敬司35年の全記録

著者 :
  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781617886

作品紹介・あらすじ

「これはオレの性分、飛ばずにはいられなかった―。」

平成のプロレス界を牽引し、つねにファンを熱狂させた武藤敬司。長年の膝の酷使から、必殺技「ムーンサルト・プレス」の封印を余儀なくされる。
デビューからスペースローン・ウルフの衝撃、闘魂三銃士結成、グレート・ムタの覚醒を経て、nWoの席巻。そして全日本プロレス社長就任、WRESTLE-1の旗揚げまで。
WEBで話題を呼んだ、スポーツ報知記者による同名連載を書籍化、200ページの大幅加筆。
武藤敬司をはじめ、坂口征二、前田日明、佐山サトル、蝶野正洋、獣神サンダーライガー、船木誠勝、和田京平、桜田一男、若松市政、エリック・ビショフらおよそ30名を総力取材。「ムーンサルト・プレス」を基軸に語りあげた、武藤35年の全記録。

【目次】
序章 最後のムーンサルトプレス
1章 入門、そしてデビューへ
2章 ムーンサルトプレスの誕生
3章 スペースローンウルフVS「UWF」
4章 ムタ誕生と幻の「SWS」移籍
5章 ムタVS猪木、武藤VS高田
6章 nWo
7章 全日本プロレス移籍
8章 社長の苦悩
終章 決別と決意

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ修行時代が興味深かった

  • スポーツ報知のwebサイトで連載
    された同名の記事をまとめ、200ページを超える加筆を
    加えて再編成したもの。誰もが「天才」と認める平成を
    代表するプロレスラー・武藤敬司の35年が、ボリューム
    たっぷりに描かれている。

    いわゆる通常のプロレス本と一線を画しているのは、ス
    トーリーの基軸に武藤の必殺技「ムーンサルトプレス」
    を置いていること。デビュー時から使い続けていたこの
    技は武藤敬司を超一流プロレスラーの座に導いたが、代
    わりに日常生活すら困難となる深刻な疾患を産み出した。
    酷使された膝は完全にボロボロの状態。普段の武藤敬司
    が移動に車イスを使用している、というのは、ファンの
    間では有名な事実。武藤が文字通り身を削ってまで使い
    続けたこの技を各所で絡めることにより、「評伝」が「
    物語」にまで進化してしまっているのだから凄い。

    これはもう、福留崇広という記者の構成力と文章力の勝
    利。僕は武藤敬司が天才プロレスラーであることに全く
    異論は無いのだが、好きかキライかで言えばキライなタ
    イプ。故ジャンボ鶴田同様、持って生まれた身体能力に
    頼るファイトスタイルに心を揺さぶられた記憶が無い。
    そんな僕が、この本を読み終わる頃にはちょっとした武
    藤ファンになっている、という事実。この書き手もまた、
    「天才」なのかもしれない、と言ったら褒めすぎ(^^;)
    かもしれないが。

    先頃人工関節を入れる手術が成功し、新日本プロレスの
    MSG大会でグレート・ムタとして復帰したばかりの武藤。
    相変わらずの天才ぶりを発揮し、米国の観客を魅了した
    のは記憶に新しいところだが、もう武藤が月面水爆で宙
    を舞う姿は二度と観られない。この本を読んだ所為で、
    その事実が急に寂しくなったのだが、プロレスのリング
    からまだ「天才」は奪われていない、という“もう一つ
    の事実”には感謝すべきだと強烈に思った。

    掛け値無しに凄いノンフィクション。
    ちょっとでもプロレスに引っかかりを覚える人は、絶対
    読むべき!

  • 天才 武藤敬司のプロレスでの軌跡を、本人の語り口調のような文章でつづる書。新人時代からぶっ飛んでた存在だったこと、アメリカでの成功、日本での活躍やムタの存在など、忌憚なく語っているように感じる。
    やはりこの人は、縛られることなく自由なマインドを持った人だったんやなぁ。非常に読みやすく、また、心情が伝わり、良書。

  • 来年、増補版が出るのかな?

  • あらためて「天才」だと認識。
    でも、そこから興味がなくなったんだよな。
    プロレスに。
    そのへんの答え合わせをしている感じです。

  • 武藤敬司さんのプロレス人生が、関係者の談話も含めて読み応えたっぷりに描かれています。
    人となりや考え方もよく伝わってくる本だと思います。

  • 武藤が道場で強かったのね。

  • ジーニアス

  • ‪凄まじい熱量で話題となったWeb連載が加筆・修正されて書籍化。プロレスという“終わらない大河ドラマ”の小説版を読んでいるようで最高に面白い!やはり武藤敬司というプロレスラーは本物の天才だ。自分が楽しんで見てた全日本プロレス時代のリング外があんな惨状だったというのは何とも複雑。でもそこで出てくるカシンのコメントは100点w‬

  • 武藤敬司の半生記。

    プロレスラーとしては輝いてても、全日に移籍して以降社長業で苦労してて、リアルな反面切なく感じた。
    また、現在進行形だからかWRESTLE-1についての記述は一切なかった。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。國學院大学文学部哲学科卒業。92年、報知新聞社入社。現在、デジタル編集部所属。プロレス、格闘技、大相撲、ボクシング、サッカー等を取材。著書に『さよならムーンサルトプレス 武藤敬司35年の全記録』(イースト・プレス)、『昭和プロレス 禁断の闘い「アントニオ猪木 対 ストロング小林」が火をつけた日本人対決』(河出書房新社)、ターザン山本との共著に『妻たちのプロレス 男と女の場外バトル』(河出書房新社)がある。

「2022年 『テレビはプロレスから始まった 全日本プロレス中継を作ったテレビマンたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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