- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781622743
作品紹介・あらすじ
ぼくたちは、未来に向かって縄文の古層へ旅をする以前から縄文文化に深い関心を寄せてきた音楽家の坂本龍一氏と、人類学者の中沢新一氏が、縄文の古層に眠る、わたしたちの精神の源泉に触れるため、聖地を巡り、語り合います。諏訪、若狭、敦賀、奈良、紀伊田辺、鹿児島、そして青森へ―――社会的な状況が大きく変化している現在、これからのヴィジョンを見つけるために、ふたりが人間の心の始まり「縄文」へと潜っていきます。縄文とは何か 中沢新一プロローグ 三内丸山遺跡からはじまった、ふたりの旅第一章 諏訪第二章 若狭・敦賀第三章 奈良・紀伊田辺第四章 山口・鹿児島第五章 青森エピローグ さらなる旅に向けて旅のしおり
感想・レビュー・書評
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非常に刺激を受けた。今の世界を占めている考え方は弥生以降であって、縄文はそうではなかったという考察が面白い。実際にその地を巡って考えるというのは大事だよね。
経済価値、数字や科学偏重の世界に限界を感じているけど、やめられないと思っている人も多いし自分もそうだけど、今後の行動次第では100年後ぐらいには可能性があるんじゃないかな?そのためにも色んな可能性を探っていく必要があるのは本書のとおりだと思う。 -
資本主義の限界を感じる中でも、どうしよもなさというか、仕方なしという観念。動こうに動けない、その中に取り込まれるしかない。今とは違った世界線が有り得たかもしれない可能性を各地の遺跡や遺物から探っていくという旅の試みが面白い。お金持ちのおじさん達の道楽だなーと思えてしまう瞬間もあったり、なんとなく、安心して読めない頁もあった。学者の言葉なので横文字が多用されていて文章が読みにくかった。
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著者、中沢新一が、音楽家、坂本龍一と縄文にかかわりのある土地への巡礼を行った際の対談。一読では理解しきれない面もあったが、アースダイバーと併せて読むとよいと思う。