アジア 反日と親日の正体 (イースト新書) (イースト新書 15)

著者 :
  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781650159

作品紹介・あらすじ

「中国の台頭」「アジアの時代」といった言葉が叫ばれているが、そのような言葉は実態とかけ離れた幻想である。経済が急成長しても政治や生活水準、国民の成熟レベルは到底日本に及ばない。多くの日本人が、アジア諸国の実態が見えていないために不当な過大評価や排外主義に陥っている。元共同通信社記者にして台湾在住一一年、アジアを中心に四〇カ国を訪問した著者が見たものとは-。気鋭のアジア情勢ウオッチャーが自らの体験を基に政経社会論からアニメコスプレ文化論までを駆使してアジアの真実の姿を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 台湾在住歴の長い著者が、アジアから見た日本を描いた一冊。

    中朝台の日本感は大体わかっていたけれど、それ以外の東南アジアの視点が新鮮だった。
    また、東南アジアの地政学(主に中国の脅威)についても詳しく触れていて、勉強になった。

  • 面白かったです。なかなか興味深い視点でアジアを分析していて、昨今の嫌中韓の主張とは一線を画していると思う。特に台湾についての考察は、十年以上現地に住んでいた事もあり説得力がある。

  • アジア諸国の視点に立った,比較的公平な扱い。日本のアジアに対する立ち位置を考える上でも参考になる。嫌韓嫌中とされる本に飽きた人に。

  • やはりこちらもその主張が少々偏っている印象が否めません。
    否めませんが、視点としては新しいため、おもしろく読めました。
    特に中韓以外のアジアについて書かれている部分は、何となく一緒くたに見てしまいがちな国々の特徴が分かりやすくて、これだけで一冊書いてもよかったのにと思います。その前の部分までに「台湾人にはご用心!」と同じネタがちょこちょこ出てきたりしましたし。
    それにしても「○○を知らないで○○とは無知の極み」みたいな文言をことあるごとに吐かれてしまいましたが、1つ2つについて言われると恥ずかしさに俯いてしまいますが、こう何度も言われると「知らんことを知るために本読んでるんですけど」と真っ向から刃向かいたくもなるというものです。
    日本に反省を促すならフィリピン式で云々~、をそのままお返し致しますよ、と。

  • 一気読みしました。強引な展開も目立ちますが,知らないことや思いもつかなかった視点による記載もあって,面白かったです。

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著者プロフィール

1966年石川県金沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、台湾大学法学研究科修士課程修了。共同通信社記者を経て、台湾・新境界文教基金会専門研究員。現在、公立小松大学国際文化交流学部准教授。主な著書に、『台湾入門 増補改訂版』(日中出版)、『日本のアニメはなぜ世界を魅了し続けるのか―アニメ聖地と地方インバウンド論』(ワニブックスPLUS新書)、『この国のかたち2020』(エムディエヌコーポレーション)等。訳書に李筱峯『台湾・クロスロード』(日中出版)、陳明仁『台湾語で歌え日本の歌』(国書刊行会)等。

「2020年 『知られざる台湾語文学の足跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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