警察官という生き方 (イースト新書Q)

著者 :
  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781680552

作品紹介・あらすじ

泥くさい刑事の仕事は ドラマよりドラマチック!
現場検証、聞込み、逮捕、取調べ……元捜査一課長が語る”犯罪捜査”の裏側


誰もが知る「警察官」という存在。しかし、「刑事ドラマ」と「交番のお巡りさん」のイメージが強く、その職業としての実態についてはあまり知られていません。30万人を擁する巨大な警察組織のなかで、警察官はどう働いているのか??

組織体系、配属、適正、昇級、警察学校、交番勤務といったことから、
現場検証、聞き込み、令状取り、犯人逮捕、取り調べといった犯罪捜査まで。
これから警察官を目指す方、警察官の方、警察官に興味のある方に、「警察官の実像」を伝えます。

著者は警視庁捜査第一課の刑事として、ヒラ捜査員から第一課長まで歴任し、鑑識課検視官や機動捜査隊隊長なども務めた久保正行氏。人生を犯罪撲滅に捧げ、数々の難事件を解決してきた元・刑事が、その経験をもとに「警察官の働き方」について、「事件捜査への情熱」について、書きつづっています。

*****************************

1章 職場としての警察組織
 交番、警察署、警察本部、警察庁
 努力を評価される公平な人事
 出世は30代で決まる――――――――――ほか

2章 念願の刑事になる
 交番勤務で拳銃を抜く
 たった一言で捜査不能に
 「運転担当」は運転手じゃない!
 一課の仕事は「捜査の教科書」―――――――――――ほか

3章 犯罪捜査の心構え
 「鑑識眼」で偽装殺人を見抜く
 目撃者は真実を語っているか?
 生きることを諦めさせる取り調べ
 捜査線上に浮かんだ「冤罪のヒーロー」
 「ありがとうございました」の重み――――――――――ほか

4章 捜査員を統率する
 刑事は成功からしか学べない
 一流の刑事の条件は「執念」
 一課長を継がせたい人物
 未解決事件を背負い続ける
 時効後に名乗り出た犯人――――――――――ほか

第五章 警察官としての使命
 警察官の「察」は、ヒトの心を察するの「察」
 判決が出たあとも被害者遺族と
 科学捜査と刑事の本分
 「警察」という土俵を汚してはならない
 再犯と死刑について――――――――――ほか

感想・レビュー・書評

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  • 警視庁刑事1課長を務めた方の、警察官、特に刑事としての人生。
    刑事ってどういう人たちなのか、イメージが湧いた。

  • 警察官と警官は違う。人の心を察する、人を思いやる心がないと警察官にはなれない。

  • 著者の刑事としてのプライドや葛藤、刑事という仕事の面白さや難しさの一端を垣間見た。

    人間が罪を犯ための要素は3つ、
    動機、環境、正当化
    刑事の世界では成功からしか学べない

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/747545

  • 一つ一つの内容が簡潔にさっぱり簡潔にまとまっていてとても読みやすかった。
    警察部署がどんな構成なのかなどわかりやすかった。
    警察官がどのような仕事をしているかよくわかった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/747545

  • 小学生の息子の将来の夢である警察官。どんな仕事内容か全くしらない私。彼の夢を応援するためにも勉強したく購入しました。41年間の警察人生の中でのエピソードを交えながら丁寧に警察の組織とキャリア形成について書かれています。読み物としても大変面白く、夕食後から夜中3時までで一気読み。警察官の仕事にすっかり魅せられ、自信を持って夢を応援していきます。

  • 警察組織を知りたい人、もしくは警察官に興味がある人向けであることは間違いない。

    警察OBの書いたものは難しいものからやさしいものまであるが、こちらはどちらかというとやさしい部類に属する。

    警察官になりたい中学生、高校生も十分理解できる内容。

  • ◾️犯罪のトライアングル
     人間が罪を犯すのには仕組みがある。3つの要素が揃えば人は罪を犯す
    ①動機
     どんな手を使っても自分の欲望を満たそうとする。これが犯罪の出発点。
    ②環境
     職場環境とか家庭環境,地域の環境。その人間を取り巻く環境によって犯罪に走るかどうかが左右される。
    ③正当化
     言い訳を始めると人間は善悪の判断が揺らいでくる。ルールを破る自分が正しいと思い込む。

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著者プロフィール

久保 正行(くぼ・まさゆき)
1949年、北海道生まれ。第62代警視庁捜査第一課長。
1971年、警視庁刑事に。74年に捜査第一課に異動、以後警視正までの全階級で捜査第一課に在籍。鑑識課検視官、第1機動捜査隊隊長ほか、田園調布署長、渋谷署長などを経て、2008年2月、警視庁第七方面本部長を最後に勇退。現在、日本航空株式会社勤務。警視庁シニア・アドバイザー。著書に『現着:元捜一課長が語る捜査のすべて』(新潮文庫)、『警視庁捜査一課長の「人を見抜く」極意』(光文社新書)、『捜査一課のメモ術』(マイナビ新書)など。

「2019年 『警察官という生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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