カラー版 パブリックアート入門 タダで観られるけど、タダならぬアートの世界 (イースト新書Q)

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  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781680897

感想・レビュー・書評

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  • アートの達人「美術ライター 浦島茂世さん」に聞きました!アートの魅力やお仕事って? | るるぶKids
    https://kids.rurubu.jp/article/86400/

    10年以上想い続けて見つけた「アートを楽しむヒント」|浦島茂世さん 美術ライター #アートをしゃべろう|アートのサブスクCasie(かしえ)
    https://casie.jp/magazine/articles/cq4hn44b32dq

    書籍詳細 - カラー版 パブリックアート入門|イースト・プレス
    https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781680897

  • 学術書ではないので新規性は低いが、間口の広い書き方でパブリックアートの歴史をざっくりと伝えてくれている。横浜の「モクモクワクワクヨコハマヨーヨー」(風除けの目的で作られた)や丸の内一体のオブジェ群(銀行街で3時にはシャッター街になる街を明るくするために作られた)の成り立ちは豆知識的に非常に面白いし、パブリックアートは無駄なものではないことを再認識させてくれる。オモコロの図鑑などに近いような内容ではあるが、こうした本が出るという嬉しさが勝る。

  • 街を観る眼が変わる。

  • 街頭に設置されたパブリックアートの数々から、時代ごとのパブリックアートの傾向がよく表れている作品、地区の顔になった作品から、一般にはあまり知られてはいないながらもパブリックアート通の間では話題になっている作品まで、さまざまな作品が取り上げられている。

    パブリックアートの歴史を辿ると、戦後すぐにはロータリークラブなど地元有志によって平和へのメッセージやまちの潤いのためにアートが設置された。また、高度成長期からバブル期には民間企業による作品設置が多く、有名な作家が作成するアートが街に溢れるといった状況も生まれた。

    1990年代以降には、キュレーターやアートディレクターが置かれ、地域のブランディングやまちづくりのビジョンの達成に向けて一連の作品を設置していくようになり、このような傾向は、最近の大規模再開発やまちづくりでも続いている。

    それぞれの時代に置かれたアートが重層的に街にある中で、アートを軸に街を見ていくことでそれぞれの地域がどのような時代に発展したのかなど、歴史的な背景も感じられるようになるという点は、興味深かった。

    また、アート自身や作家の経歴なども取り上げられており、見たことのある作品の背景や作家の特徴なども知ることができた。

    パブリックアートは、個性が重視されるアートであるという側面と、公共空間の環境形成という社会の共感を求められる側面があり、そのはざまでいろいろな取り組みがなされてきた。

    そこに唯一の正解はないが、この本のように多くの作品を並べてみることで、あらためてまちとアート作品の相互作用にもさまざまな形があるということ感じさせられた。

  • 川崎誠二さんおすすめ。

  • 【請求記号:702 ウ】

  • 2023.07.15 パブリックアートは目立たないけど奥が深い。どうしても風景化してしまうがしっかりみてみたい。排除アートとか、撤去の問題はなかなか難しい現実を突きつけている。さらに探ってみたい。

  • 街中や公共施設に突如現れる異物。単に公共芸術=パブリックアートとして見過ごすことなく、その作品の背景や作家のことを知ることで、新たな発見を生み出す。そんなパブリックアートの数々を解説、写真入りで紹介。今まで見知っていた作品もより深く知ることとなった。

  • 「新宿の目」 宮下芳子 1969 
     新宿スバルビル地下
     小田急電鉄所有 回転と点灯停止中

    「平和の誓い」 小金丸幾久 1985
     大井町駅
     品川区 平和非核都市宣言シンボルマークを右手に 爆弾をくわえた鳩 品川の文字
     子どもからツイッターを取り上げる母の像?

    「自転車もどきⅥ」 ラウシェンバーグ 1994
     地下駐輪場の看板
    「私は太陽を待つ」 レベッカ ベルモア 1994
     夏至の日にだけ、車止め側の作品が金の作品に光を投射させる
     ファーレ立川 Faret(イタリア語の創る=fare +Tachikawa) 
     36か国 92人のアーティスト 109のパブリックアート 北川フラム監修

    「Chim↑Pom通り」 Chim↑Pom 2017
     杉並区 築70年 キタコレビル 私有地のなかの公共空間 

    「森の気配」 山口勝弘 2004
     東京オペラシティギャラリー
     サウンドインスタレーション

    「霧の彫刻#47610 Dynamic Earth Series Ⅰ」 中谷芙二子 2021
     長野県立美術館 日によって振る舞いが変わる霧の姿

    「Work 2012」 三島喜美代 2012
     東横INN 品川港南口天王洲アイル 正面玄関前 
     ART FACTORY 城南島も運営

    「日本橋南詰盛況乃圖」 山口晃 2021 銀座線日本橋駅
    「天地創造」福沢一郎 1972 東京駅 京葉線通路
    「金華童子風神雷神ヲ従エテ波濤ヲ超ユルノ圖」 大友克洋 2015 仙台空港
     日本交通文化協会 1% for Art 公共建築費の1%を芸術文化に 

    「霧」レアンドロ エルリッヒ 2014
     日比谷公園近く 飯野ビル
     金沢21隻美術館「スイミングプール」

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著者プロフィール

美術館はおまかせ。美術館訪問が日課の美術ライター。Webや雑誌など、幅広いメディアで活躍中。
著書に「東京のちいさな美術館めぐり」「京都のちいさな美術館めぐり」(いずれも弊社刊)

「2018年 『企画展だけじゃもったいない 日本の美術館めぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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