月を食べて恋をする (Splush文庫)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 89
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781686172

作品紹介・あらすじ

過保護な叔父との、甘くてほろ苦い同居生活…

「あの時キスしたの、覚えてる?」


夢に見る過去の恋人。

それが誰なのか思い出せない…大学生の恵多は十代の頃の記憶が一部欠落している。



だが、現在恵多が恋をしているのは、一緒に暮らす叔父の章介だ。

合コンにまで口を出す過保護さに辟易しながらも、嬉しくてたまらない。

実らない想いでも、この幸せが続くならそれでいいと思っていた。



ところが、あることから二人の間に性的な雰囲気が漂い始め…。

思い悩んだ恵多は、再会した過去の恋人と付き合うが!?



過去の傑作が大改稿のうえ新装版で登場!

感想・レビュー・書評

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  • 禁断の叔父と甥の恋なのですが、さすが 沙野風結子 先生でして、サスペンスの様なお話に先が気になり止まりませんでした。
    父親の死亡事故をきっかけに虫食いな健忘症になる恵多と見守る叔父、章介
    章介の愛の深さに感動しました。
    自分を忘れ、愛し合った記憶を失くした恵多を愛しながら、いつの日かという期待と忘れたままの方がという想いを胸に見守る章介と、記憶を失くしながらも本能で恋求める恵多の姿に許されない恋というだけでも悶えるのに、切さなキュンキュンでした。
    月蝕のシーンと表紙が凄く善きです!
    小山田あみ 先生のイラストが最高でした。

  • ▼あらすじ
    夢に見る過去の恋人。 それが誰なのか思い出せない…大学生の恵多は十代の頃の記憶が一部欠落している。 だが、現在恵多が恋をしているのは、 一緒に暮らす叔父の章介だ。 合コンにまで口を出す過保護さに辟易しながらも、嬉しくてたまらない。 実らない想いでも、この幸せが続くならそれでいいと思っていた。 ところが、あることから二人の間に性的な雰囲気が漂い始め…。 思い悩んだ恵多は、再会した過去の恋人と付き合うが! ?
    過去の傑作が大改稿のうえ新装版で登場!

    ***

    ストーリーの完全度:高い
    トーン:せつない・シリアス(中〜高)
    エロ度:やや高い
    萌え度:普通
    総合評価:★4.0

    小山田先生の表紙に惹かれて購入しました。
    久し振りに沙野風結子先生の作品を読みましたが、相変わらず文章力が高い作家さんだな、としみじみ。
    ストーリーの骨組みと心理描写がしっかりしている為、かなり読み応えがあります。

    まぁ、表紙の雰囲気からして恵太の元恋人って章介なんだろうな〜と予想は出来るのですが、それでも恵太の記憶喪失の真相が明らかになるまでは攻めの過保護で自分勝手とも言える行動に多少モヤッとはさせられましたね。(それでも章介が涙を流したシーンは流石に辛くて胸が詰まりましたが…。)

    恵太もね、全然素直じゃないんですよ。章介の事が好きな癖に本心とは真逆の行動ばっかり取って、結局悪い男に利用されそうになるんです。
    恵太も章介もとにかく大事なことを一切口にしないので「言いたい事あるならハッキリ言えよーー!!」って感じで最後まで非常にもどかしかったです(^^;)

    でも、恵太の記憶喪失の真相が明らかになれば自分の気持ちを封じて関係をリセットしようとした章介の気持ちも分かるし、そりゃ言いたくても言えないよなぁ…と。
    章介って、物凄く健気なんですよ。作中で女の気配を匂わせる描写が度々あるのですが、あとがきによると自作自演だったらしく驚いてしまいました。
    恵太の記憶が戻らないよう、アルバムから二人の思い出の写真を抜いたのもそうですが、自分だけが恵太と恋人だった時の思い出を抱えて生きるって凄く切ない。そりゃあ、よりにもよって須藤と恵太がくっ付きそうになったら取り乱すよな…と(笑)

    ストーリーはサスペンス的な雰囲気もあって面白かったのですが、個人的に恵太があまり好きになれなかったというか、魅力を感じられなかったので評価は普通よりも良い、★4.0ってところですかね。
    こればっかりは好みの問題なので仕方ないのでしょうが、思ってたよりも反抗的なタイプのキャラだったので、もう少し慎ましいタイプの受けだったら評価も変わっていたかもしれません。
    あ、小山田先生のイラストは凄く良かったです。どのページの挿絵も密度があって大変素晴らしかったです。文句無しでした★

  •  
    カバーイラストが素晴らしく幻想的な雰囲気。
    お話もものすごい直球なラブストーリーでした。
    最後まで読んで、タイトルの意味が分って「!!」となりました。
    表紙も中身もまるごと素敵な一冊です。

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