増補 前略、離婚を決めました (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ 41)
- イースト・プレス (2012年4月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781690421
作品紹介・あらすじ
アルコール依存、DV…孤立無援、人生の断崖絶壁から、アスペルガー症候群という診断をきっかけに広がった、新しい「仲間」とのたしかなつながりへの道のりを、幼い娘と息子に向けて偽りなく描いた、驚くべき手紙。巻末に増補エッセイを付す。中学生以上。
感想・レビュー・書評
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母が子に離婚をする理由を説明するという文章で描かれた作品。実話。
私が子供で、これを子供の時分に聞きたいかと言われるとすごく悩むのだが、ただ……こういうきちんと相手に向き合う母親であれば、最初の抵抗はあれど、納得できるような気がする。
己のことを、きちんと説明する母がすごい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何が一番嫌ですか ?
嘘、裏切り、暴力、意地悪な気持ち、ずるい気持ち、騙す気持ち、嫉妬 -
うーん。真剣さはとても伝わる。正直な人だなぁ。大人が子供を傷付けたくなくて、うやむやにするところが、赤裸々。年を重ねないと本当の意味は分からなくても、真意は伝わるでしょう。
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離婚を決めた母親から子供たちに送るメッセージ、として軽く読み始めたのですが、アルコール依存症・共依存・セクハラ・DVとかなりへヴィな内容。一生懸命「どうして私が離婚を決めたのか」について語る姿勢に好感を覚えました。両親の離婚って確かに悲しい事だけれど、両親も悩んで苦しんで出した結果だとこの本を読めば子どもたちも分かってくれると思う。性的な事も包み隠さず真剣に書いていたのが作者の人柄を表している気がした。皆しあわせになれるといいね。
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ネットで発達障害の当事者研究についての文章に惹かれてこの著者を知る。
タイトルと表紙がはおちゃらけているが、内容は重い。とても重い。
発達障害のことは置いておいても、人とつながるというテーマを一女性の子供の頃から思春期、青年期、恋愛、結婚、DV、離婚という流れの中で、丁寧に詳細に確実に文章化している。人によって重なる部分が多いのではないかと思う。私自身、ああ、この感覚わかる、これを言葉で表現できる著者の才能に驚き又言語化されたものを読むことで自分の言葉にならない感情の理解が進んだ。これぞ読書の醍醐味。
若い人に読んで貰いたいと思った一冊。 -
赤裸々過ぎたり、あまりに苛酷過ぎるものは、逆に笑える。というより、笑うしかない。
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増補版で、前作と内容も少し違ってると思う。こちらの方がよいです。
ここまで自分をさらけ出す勇気と文章表現力がすごいなあ。
読んでるこっちも痛くなるけど、でも読みたくなる、なんかひきつけるオーラみたいなものを感じる。
渦中にいるのに、本に書いてあることそのままなのに、
でも自分は違うかもしれないという感覚にとても共感。