臆病な支配者 (ソーニャ文庫) (ソーニャ文庫 う 1-3)

著者 :
  • イースト・プレス
3.53
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本棚登録 : 40
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781695334

作品紹介・あらすじ

「私を覚えていますか」かつての恋人セルジュの言葉にリディアは歓喜した。子爵令嬢と庭師。身分違いの許されざる恋に、二人は五年前、駆け落ちを決意した。だがその途中、海難事故に遭い、彼はリディアとの記憶を失ってしまう。最愛の人に突き放され、逃げるように彼のもとを去ったリディア。…私を思い出してくれたの?再会の喜びのまま情熱的に結ばれる二人。しかしそれは、実業家となったセルジュがある復讐のために仕掛けた罠だった!?

感想・レビュー・書評

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  • 初めの三分の一は大当たりかなと思ったけれど、後半はイマイチ。なんとなく展開がしっくりこなかった。
    でも出だしはすごく良かった。

  • 文章はうまいし、話の展開も続きが気になって読ませてくれる。でもヒーローが無理。ダメ。地雷。臆病なのはいい、ヒロインへの執着も好きです。でも、読んでいて「こいつヒロインに謝ったっけ?」って思い出そうとするレベルで、ヒーローの謝罪が少ないし薄い。一番嫌いなところは、何も言わずにヒロインを列車から出して伯爵任せにするところ、そしてヒロインのカバンに詫びのつもりで小切手しのばせているところ。あれだけ嬲っておいて小切手を渡してさよならだなんて、これじゃあ本当に娼婦扱いじゃん。まじクズヒーロー。ヒロインのラストの行動は、理屈はわかるもののうーんという感じで、総評は「あんたらお似合いだよ」でしかなかったです。

  • こういうロマンス系の小説郡をあまり読まないので手にとってみた一作。
    メロドラマにおけるベタを楽しむものなんだろうけど、だめだ、私には。おそらく向いてない。笑
    「泥棒猫」なんて単語、久々に見てびっくりしちゃったよ。笑
    「いや、それはないだろ」って頭の中で突っ込んで読んじゃうので純粋に作品世界を楽しめない。そしてメイン二人のすれ違いにつぐすれ違いにイライラする!笑
    でも作者の方の筆力は感じた。
    (2016.1.30)

  • ヒーローの勘違いでヒロインが酷い事される系。
    誤解が解けた後のヒーローのグルグル思考が楽しい。
    健気で頑張り屋さんなお嬢様ヒロインもかわいい。

  • この方の作品は結構切なくなるようなものが多いのですけど、今回も切なくなりました。

    駆け落ちの途中で海難事故に遭い、恋人セルジュと離れ離れになったリディア。自身も大けがをして、やっとキズも癒えて、再会したセルジュは記憶喪失に。で、お約束のようにセルジュの隣には彼を助けて看病をしていた令嬢のシャルロットが。

    性悪シャルロットの言葉に騙されて、リディアを拒絶したセルジュですが、5年もいたらシャルロットの性悪部分が見えてきててもいいと思うのですけど、何もかもシャルロットの掌の上で泳がされてます。元々庭師で、心の中でリディアに釣り合う地位と名誉が欲しかったというのは分かるのですけど、もうちょっと裏を取るなりして欲しかったかなぁって思いました。

    リディアも5年後に突然再会した恋人に我を忘れたのは分かるのですけど、ちょっとはしたない・・・。と思ったら、国元にいたときにすでにSEXはしていたみたいですね。だったら、あれもありなのかなぁ、なんて。

    みんなちょっとずつ歪んでいて、でも最後は嫌な感じでは終わらなかったので、よかったと思います。

  • うーん・・・ヒーローは嫌いじゃないんだけど、ちょっとヒロインが独善的に感じて、あんまり・・・いくらなんでも、自分だけで完結しすぎじゃないか?ソーニャ文庫の一作目のやつは結構好きだったから、残念。

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