世界で一番危険なごちそう (ソーニャ文庫)

著者 : 水月青

• イースト・プレス (2016年4月3日発売)

作品紹介・あらすじ

食べることが何よりも大好きな商家の娘レイリアは、伯爵家の嫡男ウィルフレッドのことが大の苦手だった。幼い頃、彼にさんざん意地悪をされて泣かされて、なにより「世界一のごちそう」を横取りされた恨みはまだ消えていないのだ。その彼と二年ぶりに再会したレイリアだが、宝石泥棒と疑われたあげく、淫らな身体検査までされてしまい-!?彼はそれから毎日のように、濃密なキスと愛撫でレイリアに「嫌がらせ」をしてくるのだが…。

感想・レビュー・書評

[覇王柴さんの感想 · 2016年5月8日]

清々しい食い気のヒロインが素直で可愛い。八割コメでしたが、残り二割はやっぱりソーニャ的な病み（闇）でした。でも、ウィルが前向きなんで、そんなにブラックでもないか。今後、幸せ太りしていくリアちゃんの姿しか想像出来ないしな(笑)

[sakuraさんの感想 · 2016年4月10日]

【ネタばれ＆辛口感想注意】

食べる事が何より大好きな商家の娘の17歳ヒロインと、好きな子の泣き顔を見ると興奮するという性癖を持つ19歳伯爵家嫡男ヒーローとの幼馴染カップルのラブストーリーです。

あらすじを読んで色気より食い気のヒロインが好みで、読むのを楽しみにしていました。
ヒロインが珍しく貴族令嬢ではないので、商人の娘と伯爵家嫡男という幼馴染カップルの組み合わせが楽しかったです。
…が、ヒーローの家から盗まれた宝石と犯人探しがメインのストーリーとなっている為、ちょっと予想してた展開とは違っていたのは残念でした。
まず、ヒーローがヒロインに手を出す口実だと思っていた宝石盗難の件が、本当に起こった事件だった事にびっくり。
一応、あらすじにもヒロインが宝石泥棒と疑われる…という事は記されているのですが、なんかちょっと期待してたストーリー展開とは違うな～と思いました（笑）。

好きな子の泣き顔を見たくて意地悪をしてしまうという、いじめっ子ヒーローです。
そう表現すると可愛いですが、ヒロインの泣き顔を見ると興奮して下半身が反応するという性癖の持ち主です。
ヒロインが初恋で、初めては気持ちが通じ合ってからしたいと考えている純情ピュアボーイなヒーローでもありました（笑）。
ヒーローの初志貫徹で、婚前交渉ではありますが、無理矢理ではなくちゃんと両想いになってからラスト近くで致していたのは好感が持てました。

ヒロイン兄とヒーロー母の関係は意外でしたが、ヒーローのヒロインに対する執着愛がソーニャでした。

個人の好みだと思いますが、挿し絵のヒロインがあまり可愛くなくて残念でした…。