線形代数講義 (ライブラリ数理・情報系の数学講義 2)

著者 : 金子晃

• サイエンス社 (2004年12月25日発売)

感想・レビュー・書評

[おぬまさんの感想 · 2024年5月6日]

線形代数の教科書だ。教科書の中では口語体でフランクな部類だと思う。それでいて柔からすぎず、分かり易いのが本書の魅力。
内容・ラインナップは理系の大学生なら必ず聞いたことがある必修分野ばかりだ。行列の基本から基本変形・逆行列、連立1次方程式に行列式、ジョルダン標準形に、固有値と固有ベクトル…。
最近流行りの主成分分析に繋げているのも好印象だ。

お硬い教科書だけでは理解が心許ない方、もう一度復習したい社会人、自主学習で線形代数を学びたい初学者…などなど、様々な方にお勧めできる1冊だ。

著者プロフィール

金子/晃
1968年東京大学理学部数学科卒業。1973年東京大学教養学部助教授。1987年東京大学教養学部教授。1997年お茶の水女子大学理学部情報科学科教授。理学博士、東京大学・お茶の水女子大学名誉教授

「2021年 『関数論講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」