四元康祐詩集 (現代詩文庫 第 1期179)

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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783709541

感想・レビュー・書評

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  • 噤みの午後では、著者とおぼしき私が、東西のすでに亡くなった詩人たちに出会う。とても楽しい。

  • 私のばかやろー
    なんでもっと早く読まなかったんだ

    世界中年会議がとっても良かった。
    私一人が中年を愛してもあんまり変わらんかもしれんが
    おっさんの人権を尊重しようとちょっぴり思った。

    好きな詩がたくさんあったけれども、やっぱり噤みの午後が好きだ。
    これには笑うバグは全篇入っているので、ほかのも全部読みたいと思った。
    本屋さん行ってみよう。

    言葉が、たぶん、四元さんのなかでとても、重い。
    重いというか、詩があんまり大きすぎるのだきっと。
    「国ではない、言語でもない『詩』が故郷。そんなことがあり得るだろうか。手で触れることはおろか、指さすことさえままならぬ『詩』というおぼろげな概念。それもひとつの土地に根差したものではない、無国籍的な都市生活に活けられた切り花のような『詩』を故郷と呼んで生きることが。」

    私は自分の故郷がどこであるか、知っている。
    でもそれがどこにあるのか、本当にあるのかさえわからない。
    四元さんも自分の故郷がどこであるか、知っている。
    それはおぼろげで、それでも確かに存在する。
    そして到達するには言葉が必要だ。
    ちょっと違うけど親近感を覚えた。
    参考にできるかは分からないけど、彼のアプローチをもっと知りたいと思う。

  • 世界中年会議はとてもよかった。

  • 「世界中年会議」に泣かされ、笑わせられた。

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著者プロフィール

1959年大阪府生まれ。82年上智大学文学部英文学科卒業。
86年アメリカに移住。90年ペンシルベニア大学経営学修士号取得。
91年第一詩集『笑うバグ』を刊行。94年ドイツに移住。
『世界中年会議』で第3回山本健吉賞・第5回駿河梅花文学賞、
『噤みの午後』で第11回萩原朔太郎賞、『日本語の虜囚』で第4回
鮎川信夫賞を受賞。他の著作に、詩集『現代ニッポン詩日記』『フリー
ソロ日録』、小説『偽詩人の世にも奇妙な栄光』『前立腺歌日記』、
翻訳『ホモサピエンス詩集―四元康祐翻訳集現代詩篇』『ダンテ、李白
に会うー四元康祐翻訳集古典詩篇』ほか多数。2020年以後日本在住。

「2023年 『シ小説・鮸膠(にべ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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