- Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
- / ISBN・EAN: 9784783719915
感想・レビュー・書評
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詩歌
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2011/07/23読了
不思議な感じの現代詩。携帯を操作する私らが虫になるっていうのは、表現が結構面白いと思った。
だけど難解だった・・・ -
表紙に引きずられている感はたぶんあるけれど、この詩を読んでいてぼくは澄んだ青空を想像せずにはいられなかった。詩情がとても純粋で科学的な印象があった。カタカナを駆使して描かれるエッジの効いた詩句は、隠喩という夾雑物(はっきりいって彼女の詩において隠喩は単なる邪魔でしかない)を徹底的にとりのぞかれた純なイメージ。青空。あるいは駆け抜けるスピード感そのものだ。それはじっさいの単語やリズムではなく、理知的で軋みの少ない構成からやってくるものだと思う。
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自分と関係ある詩だと、ここまで明確に思えたのは初めてかも。
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生まれ続ける「私」
行き続ける60億のコセイという珍妙な塊。
生まれる不思議と死ぬ不思議。
私たちが生きていること自体完全には解明することのできない「なぞ」なのである。
「なぞの存在」は生まれては、死ぬ。自らがいきることに疑問など持たずに平和に生まれ、死ぬ。
私は、生まれた。この説明しようもない不思議な世界に。