音速平和

著者 :
  • 思潮社
3.58
  • (2)
  • (4)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783719915

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 詩歌

  • 2011/07/23読了

    不思議な感じの現代詩。携帯を操作する私らが虫になるっていうのは、表現が結構面白いと思った。
    だけど難解だった・・・

  •  表紙に引きずられている感はたぶんあるけれど、この詩を読んでいてぼくは澄んだ青空を想像せずにはいられなかった。詩情がとても純粋で科学的な印象があった。カタカナを駆使して描かれるエッジの効いた詩句は、隠喩という夾雑物(はっきりいって彼女の詩において隠喩は単なる邪魔でしかない)を徹底的にとりのぞかれた純なイメージ。青空。あるいは駆け抜けるスピード感そのものだ。それはじっさいの単語やリズムではなく、理知的で軋みの少ない構成からやってくるものだと思う。

  • 自分と関係ある詩だと、ここまで明確に思えたのは初めてかも。

  • 生まれ続ける「私」
    行き続ける60億のコセイという珍妙な塊。
    生まれる不思議と死ぬ不思議。
    私たちが生きていること自体完全には解明することのできない「なぞ」なのである。
    「なぞの存在」は生まれては、死ぬ。自らがいきることに疑問など持たずに平和に生まれ、死ぬ。

    私は、生まれた。この説明しようもない不思議な世界に。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

國學院大學経済学部教授。1970年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得満期退学。修士(学術、哲学)。専門領域は文化社会学、ジェンダー論。詩集『音速平和』(思潮社)で中原中也賞、『Z境』(思潮社)で晩翠賞をそれぞれ受賞。主な著書に『「居場所」のない男、「時間」がない女』(ちくま文庫)、『無頼化した女たち』(亜紀書房)、『多様な社会はなぜ難しいか』(日本経済新聞出版)などがある。

「2023年 『離れていても家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水無田気流の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
朝吹 真理子
村上 春樹
村上 春樹
村上 春樹
エリック・ブリニ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×