鳩の時間

著者 :
  • 思潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783736660

作品紹介・あらすじ

そんな青い水のなかを人も車も動き、それらはすべてこの世のものではないように眺められてくる。とはいえ人工の明りに照らされた列車のなかがこの世のものであるとも言い切れないのだ。窓際にいて、わたしはずっくり濡れている気がする。(「帰途」)


詩心の結晶
「では今宵、わたしも誘われようか。そのひとを探して。あの世とこの世のあわいの闇のなかへ」(「カネタタキ」)。人の生に寄り添う手触りを、抑制された筆致で彫り込む、32篇。『その路地をぬけて』から3年、個人誌「山鳩」に書きついだ作品を中心に編む、待望の新詩集。装幀=清岡秀哉

感想・レビュー・書評

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  • 文章、装丁、すべてが美しくてため息が出る。本の途中で迷子になってしまったのに、帰る時間は気にならない。永遠に、遊びつづけてしまう。

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著者プロフィール

岩阪恵子(いわさか・けいこ)…1946年、奈良県生まれ。関西学院大学文学部卒。86年『ミモザの林を』で野間文芸新人賞、92年『画家小出楢重の肖像』で平林たい子文学賞、94年『淀川にちかい町から』で 芸術選奨文部大臣賞および紫式部文学賞受賞、2000年「雨のち雨?」で川端康成文学賞受賞。

「2015年 『わたしの木下杢太郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩阪恵子の作品

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