腰痛・下肢痛のための靴選びガイド 第2版: からだにあった正しい靴を履いていますか?

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  • 日本醫事新報社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784961818

感想・レビュー・書評

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  • [江戸川区図書館]

    西村泰紀著の「その靴、痛くないですか? あなたにぴったりな靴の見つけ方」を読んで知った本。同柄でピンクの第一版は誤植や足りない点があるらしく、こちらの紫の第二版の方がいいらしい。

    まるでオードリー・ヘップバーンを彷彿とさせるお洒落な表紙の雰囲気を裏切って、中身はちょっとした医学書もどき(笑)なので、知らずに読むとそのギャップに驚くかも。ただ、先の本を読んでその中で紹介されていた書という流れで行きついたので骨の絵にも抵抗はなく読めた。

    ただ、導入的質問(項目)を過ぎていざ現実的な話になると、すぐに用語や説明に躓いてしまった。まずはQ4のカウンター。恐らく分かる人には分かるんだろうけど、いきなり「ロングカウンターのように中足骨部にまでサポートすると~」と説明されても、、、、、カウンターって何だろう?図に書かれたラインの名称なのか、よく靴の外側にあるデザイン的切替のことか?などと、わかるようでわかっているのかいないのかのちんぷんかんぷん状態。各所に出てくる「ボールガース」も説明なし。多分先の書で言うボールラインのことなんだろうけど、最初にこちらを読んでいたら予想はついても確認できる説明がなかったなぁ。

    結局のところカウンターとか中足骨部というのもれっきとした用語(名称)でそれらについては巻末資料にあったけれど、それならそれで注釈が欲しかった。それに各所において図の引用が"ページ"ではなく"Qナンバー"で書かれているので遠い場所の資料だと探しづらい。体重負荷率では骨の絵とそれぞれのヒール高にあう体重負荷率を書いてあったりするように、根拠とともに各事象を説明してくれるので初めて知る人にもわかり易い反面、「だからどうすればいいのか」という観点においては期待を裏切る内容だったかな。特に自分が確実に関わっているだろうと思われる、Q.23(扁平足用靴)Q.24(開帳足用靴)Q.25(外反母趾用靴)の3つについては、「~甲の押さえで固定する~両サイドから締め上げる~引き上げる」と一見解決策は提示されててあるが、結局自分の骨の位置や形状を理解できないうちは絵に描いた餅。そういう意味では前書の方がより自分の知りたいことに対して説明されている本だったように思う。

    この本で役立ちそうと思ったのは、Q6(外反母趾について)図5の外反母趾変形に伴う足底筋肉の走行変化とQ.13(足に適した靴)の説明。
    Q.6では、足の裏側にある筋肉は、外反母趾変形後は骨の真裏(下)ではなくやや内側(人差し指寄り)の位置にずれこんでしまうため、治そうとタオルをつまむ動作などを下手に行っても、筋肉が骨を押し出して変形を助長するだけとの説明。ただこれも、間違った治療(努力)を防ぐことはできても、「だから代わりにこうするばいい」という説明や指導はなく、全般的に「治療」などよりは「説明」を主流に感じた。
    そしてQ.13の靴選びに関しては興味深かったし図での説明もあったけれど、実際の靴の写真などで、「これは○○だ」と検証?出来る場がなかったため、説明内容はわかるものの、自分で判別できる自信はつかず。説明の詳細さはこちらかもしれないけれど、やはり前書の方が素人読者としてはやや実践的でわかり易かった。

    ネットにある、このつま先立ちとか後ろ歩きとかも載せておいてほしかったけど、まぁこの本の趣旨(靴選び)ではないってことだったのよね、きっと、、、、
    https://www.ntv.co.jp/sekaju/onair/171021/01.html

  • 閲覧室  494.77||タナ

  • 理学療法士が書いた足と靴の本。

    購入時期の関係で、初版を買ってすぐに第2版が出ました。初版より内容もページ数もついでにお値段も増量しています。
    立ち読みでガマンしていましたが新しく追加された項目をじっくり読みたくなって購入しました。

    この本の図は足の骨の図が多く、医学書的な雰囲気が強いのですが、地の文は易しく書いてあるので見かけほど敷居は高くありません。

    購入した書店では医学書の棚に置いてあったのですが、医師向けではなく患者さん向けに書かれた本のように感じました。一般向けの健康本コーナーに置く方が筆者の意図した読者の目に触れそう。一般向けにするならA5サイズくらいに小さくしないとなかなか手にとってもらえないでしょうけども。

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著者プロフィール

東京厚生年金病院リハビリテーション室技師長

「2013年 『最新版 本気で治したい人の股関節痛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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