場の量子論(II)-ファインマン・グラフとくりこみを中心にして- (量子力学選書)

著者 :
  • 裳華房
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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785325121

作品紹介・あらすじ

好評既刊『場の量子論-不変性と自由場を中心にして-』(ISBN 978-4-7853-2511-4)の続刊として、本書ではファインマン・グラフを駆使しつつ、場の量子論において相互作用をどのように取り扱うかをできる限りわかり易く説明し、くりこみなどの理論的枠組みを理解してもらうよう努めた。
 論理の飛躍をなくして、議論の流れを一歩一歩着実に追えるよう、他書では省かれているようなことがらにも紙面を割き、特に、すべての式を読者が確実に導けるよう導出過程を省略することなく丁寧に解説した。さらに重要な式に対してはその物理的な意味を詳しく述べた。

【主要目次】
1.場の量子論への招待 -自然法則を記述する基本言語- 2.散乱行列と漸近場 3.スペクトル表示 4.散乱行列の一般的性質とLSZ簡約公式 5.散乱断面積 6.ガウス積分とフレネル積分 7.経路積分 -量子力学- 8.経路積分 -場の量子論- 9.摂動論におけるウィックの定理 10.摂動計算とファインマン・グラフ 11.ファインマン則 12.生成汎関数と連結グリーン関数 13.有効作用と有効ポテンシャル 14.対称性の自発的破れ 15.対称性の自発的破れから見た標準模型 16.くりこみ 17.裸の量とくりこまれた量 18.くりこみ条件 19.1 ループのくりこみ 20.2 ループのくりこみ 21.正則化 22.くりこみ可能性

感想・レビュー・書評

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  • 摂動計算、自発的対称性の破れ、くりこみ理論が主な内容。初学者でも読めるような、丁寧な説明と式変形が全編に渡っている。その分分厚いが、スラスラと進められると思う。これらの内容が記載されている日本語の場の量子論の教科書としては、最も有益な教科書のうちの1冊。

  • Ⅰ巻に続く場の量子論の懇切丁寧な入門書であり,ファインマングラフやくりこみの計算に詳しい。

  • ファインマングラフからくりこみまで、かなりかっちりと説明されている。しかし式の変形や物理的意味の説明が詳しいので、読みにくさは感じない。くりこみ理論って難しそうと少し食わず嫌いだったが、この本を読んでしっくり来た。もっと早くにこの本に出会っていれば。。。量子力学を学んだら、同著者の場の量子論と、その次に、この本に進んでも、無理なく理解出来ると思う。

  • 【電子ブックへのリンク先】
    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/muroran-it/bookdetail/p/KP00047636/
    学外からのアクセス方法は
    https://www.lib.muroran-it.ac.jp/searches/searches_eb.html#kinoden
    を参照してください。

  • 請求記号 421.3/Sa 32

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著者プロフィール

神戸大学准教授、理学博士。1985年 九州大学大学院理学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会奨励研究員、京都大学基礎物理学研究所研究員、神戸大学助手・助教等を経て現職。

「2020年 『場の量子論(II)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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